芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

 南アルプス市芦安山岳館メールは、2023年3月末をもって配信を終了しました。今後は、南アルプスNetやFacebookなどで、山岳情報や観光情報などを随時発信していきます。

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【山岳館便り】

アルピニスト・加藤さん追悼展 6月21日から芦安山岳館

Pickh20090522_a0024000250300003 昨年十月、中国チベット自治区のヒマラヤ高峰クーラカンリで雪崩に遭い死亡した加藤慶信さん=当時(32)、南アルプス市出身=をしのぶ「天空の頂をめざして-加藤慶信追悼展-」(南アルプス芦安山岳館、明治大主催、山梨日日新聞社、山梨放送、県山岳連盟共催)が六月二十一日から、南アルプス市の同山岳館で開かれる。加藤さんが愛用していた登山用品のほか、足跡を記録した数々の写真、仲間からの追悼文などを展示。世界を舞台に活躍した若手アルピニストの生涯をたどる。

 加藤さんは白根高卒業後、明治大に進学。同大出身の冒険家、故植村直己さんへのあこがれもあり、山岳部に入部。その後、同部OBでつくる「炉辺会」に所属し、ヒマラヤのアンナプルナ1峰(八、○九一メートル)南壁など世界に十四ある八千メートル峰のうち八山を制覇。二○○五年には、県人として三人目となるエベレスト登頂を果たした。〇四年に野口賞を受賞している。
 追悼展は「加藤さんの偉業を伝えるとともに、足跡を通して山の素晴らしさを伝えたい」という主催者側の呼び掛けに、家族や友人らが応える形で実現した。八千メートル級のうちマナスルやシシャパンマなど、加藤さんが登頂を果たした登山概要を、八山の写真パネルや本人の文章とともに紹介。「運命のクーラカンリ」と題し、雪崩に巻き込まれた山での記録も紹介、事故発生から収容までを検証する。
 また、加藤さんの偉業を支えた登山靴やリュックサックなどの装備品を展示。子どものころの写真や両親に贈ったエベレストの石のほか、登山仲間からの手紙なども並ぶ。
 同山岳館の塩沢久仙館長は「加藤君の山に登る真摯な姿や人間性を紹介し、市民や南アルプスを訪れる人に山や登山の魅力を知ってほしい」と話している。
 追悼展は来年五月三十一日まで。開館時間は午前九時-午後五時(水曜、年末年始休館)。入館料は小学生百円、中学生以上二百円。問い合わせは同山岳館、電話055(288)2125。

(写真)追悼展では生前に加藤慶信さんが使っていた登山グッズも展示する=南アルプス芦安山岳館

【山梨日日新聞社 5月22日掲載】

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