十三日の県内は朝から晴れ、うっすらと雪化粧した南アルプスの山々が姿を現した。農鳥岳には本来は初夏に出る鳥の雪形「農鳥」が不完全な形ながら見られた。
南アルプスの山々では十一日に降雪があった。十三日は朝から空気が澄んで風は弱まり山間部の雲もなくなったため、標高二五○○メートル付近から上部に雪をまとった白根三山や甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳が現れた。
農鳥岳の農鳥は、毎年六月上中旬に山頂直下の東斜面に白い鳥が南向きに首を伸ばしたような形に出る。十三日は、農鳥は首の部分が不鮮明で雪形の大きさも初夏よりも小さかった。
南アルプス芦安山岳館の塩沢久仙館長は「晩秋に農鳥が見られることは多くない。今年は積雪が平年よりもまだ少なく、積もり始めた雪の一部がうまく消えて季節外れの“飛来”となったのだろう」と話している。
(写真)農鳥岳に不完全な形ながら現れた雪形「農鳥」(写真中央)。左後方は塩見岳=山日YBSヘリ「ニュースカイ」(NEWSKY)で13日午前10時ごろ撮影
【山梨日日新聞社 11月14日掲載】
