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圃場データ

標高
350メートル
栽培
ヴィニュロンズクラブ
栽培品種 メルロー(約900本)
栽培面積
17アール
台木
5BB、3309、101-14
植樹
2008年3月22日
栽培品種 シャルドネ(約900本)
栽培面積
20アール
台木
101-14
クローン
95番、96番、277番
植樹
2012年6月16日
栽培品種  シャルドネ(約490本)
栽培面積
17アール
台木
101-14
植樹
2013年3月31日

ブログ担当 プロフィール

古畑昌利
山日YBSグループ勤務。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート・エクセレンス、SAKE DIPLOMA。米国ワインエデュケーター協会認定ワインスペシャリスト(CSW)

2021年収穫

Photo

9月5日、メルローの収穫を迎えました。当初4日が候補日でしたが、強い雨が降るとのことでスライドとなりました。収穫日は昨年と同じ、収量は1200キロ(昨年比510キロ増)でした。今季は8月上旬までは比較的順調でしたが、中旬以降、停滞前線による夏の長雨、日照不足が続きました。ただ、防除が徹底され、病果は最小限に抑えられたように思います。8月12日から9月5日までの甲府の日照時間は平年比55%で、ぜいたくを言えば着色がもう少しほしかったです。収穫前日の大雨も悔やまれます。果粒は水分を含んでか、若干例年よりも大きく感じました。

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仕込み時の分析値は下記の通りです。

【メルロー】

比重 1.075

糖度 17.75%

pH 3.65

総酸 6.50g/l

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この日は午前5時半に集合、総勢50人が参加しました。まず防鳥ネット下のバインド線を外し、収穫を始めました。今年もマンズワインの新型コロナウィルス対策で、工場内に部外者は入れず、農場で収穫のみの作業でした。また、小動物等による食害が所々に見られました。

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今年は9月1日に行った最終サンプリング時に比べ総酸は、ほぼ想定通りでしたが、糖度が下がってしまいました。委託醸造しているマンズワインによると、収穫時の糖度の下振れについて確定的な要因は分かっておらず、最終サンプリング時から収穫時までの天候不順、サンプリング、分析方法など複合的な要因が推測されるとのことです。今年はマンズワインでも同社用の甲州、マスカット・ベーリーAで同じ傾向が見られるといいます。今年は、このままでは2021年産メルローは糖度が18%に届かず「GI山梨」の審査を受けることができないはずでした。しかし、14日になって山梨県ワイン酒造組合、GI山梨管理委員会の共同名で、8月のお盆時期を中心とした天候不良により審査基準の糖度を1%引き下げるとの発表がありました。これにより、メルローはGI山梨の審査を受けことが可能となりました。胸をなでおろしましたが、それにしても、2021年は厳しいビンテージとあらためて突き付けられました。

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(2021年09月14日更新)

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