芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

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https://sannichi.lekumo.biz/ashiyasu/

2020年4月

【山岳館便り】

救助、啓発 山に尽くす

 春の叙勲が29日付で発表された。県在住の受章者のうち、長年にわたって山岳遭難の救助活動に取り組んできた清水准一さん(70)=瑞宝単光章、南アルプス市=の歩みをたどった。

084007950573  北岳など南アルプス山系で40年以上にわたり、山岳遭難の救助活動に貢献してきた。受章について「一緒に活動してきた仲間、指導していただいた先輩方がいたからこそ。みんなのおかげ」と感謝を口にする。

 29歳の時、北岳山荘の職員として働いたことが救助活動を始めたきっかけ。「遭難者が多い年で、対応に追われた。誰かが助けなければいけないと、地元の宿命を感じた」と振り返る。

 2000年には北岳で遭難死した男性の家族から多額の寄付を受け、「悲惨な事故を減らしたい」と民間組織「大久保基金の会」を設立し、現在も会長を務めている。約20人が所属し、山岳遭難防止や安全登山の啓発活動に取り組んでいる。

 数々の救助に携わったが、「思い出したくない事案ばかり」。滑落した男性を仲間と交代で背負って3日がかりで下山したことや、胸の高さまである雪で覆われた北岳でわずかな情報を頼りに遭難者を捜し回ったことが印象に残っているという。「山は思っているよりも大きい。人間も1本の木よりもはるかに小さい。迷ってしまうと捜すのは大変」と話す。

 近年の登山ブームもあり、山の楽しみ方が多様化していると感じている。「どんな人でも安全に帰ってきてほしい。また来ればいいとゆとりの気持ちを持って山に登ってほしい」と安全登山を呼び掛ける。

 NPO法人芦安ファンクラブの会長も務め、自然環境の保護や地域の活性化にも取り組む。「芦安の文化や南アルプスの自然など、地域の宝を次の世代にも伝えていきたい」と笑顔を見せた。

(写真)「後継者の育成が残された使命」と話す清水准一さん=南アルプス市芦安芦倉

【山梨日日新聞 4月29日掲載】

[南アルプス市芦安山岳館]
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【山岳館便り】

山小屋情報

◆山小屋料金が改訂されました(2020年4月現在)。詳しくは南アルプスNETの各山小屋のページをご覧ください。

◆例年はゴールデンウィークから営業開始する山小屋がありますが、そちらもコロナウイルス感染拡大の影響で営業を検討しているところもあるようです。

 〈4月25日現在の情報〉
・夜叉神峠小屋=GW中は営業しません
・夜叉神ヒュッテ=4月25日~4月28日 売店のみ営業
・南御室小屋/薬師岳小屋/北沢峠こもれび山荘/長衛小屋=営業しません

*その他GW中の営業に関しては直接山小屋にお問い合わせください。

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4月13日は夜叉神峠1日中雪でした。 14日朝、積雪の夜叉神峠です。

[南アルプス市芦安山岳館]
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【山岳館便り】

北岳山荘オープン延期 南アルプス市「密集避けられず」

 南アルプス市は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、本年度の市営山小屋の営業開始を、当初の6月26日から1カ月遅らせて7月23日とすることを決めた。山小屋を巡っては、北杜市や早川町でもオープン時期を延期する動きが出ている。

 南アルプス市によると、市営の山小屋は北岳山荘、広河原山荘、長衛小屋、白根御池小屋、両俣小屋の5施設で、北岳山荘以外は指定管理者が運営している。混雑時は一つの布団を複数人で使用するなどしていて「密集は避けられない」と判断し、営業開始の延期を決めた。5月下旬に開始可否を再び判断する。市観光施設課の担当者は「感染拡大を防ぐには仕方なく、苦渋の選択。終息に向かえばオープンする」と話している。

 北杜市観光課によると、4月下旬のオープン予定だった八ケ岳・編笠山の山系にある青年小屋、権現小屋は5月6日まで、南アルプス山系の七丈小屋は12日までの休館を市が要請。早川町奈良田の山小屋「農鳥小屋」と「大門沢小屋」は7月1日の営業開始を延期し、当面の間休業する。

 県などによると、富士山の山開きは7月1日を予定。吉田口登山道沿いの山小屋などでつくる富士山吉田口旅館組合(中村修組合長)は特別な対応は決めていないという。

【山梨日日新聞 4月17日掲載】

【山岳館便り】

芦安山岳館 休館続く

 芦安山岳館では新型コロナウイルス感染拡大に伴い、3月2日より臨時休館が続いていますが、更に「当分の間 休館」とさせていただいています。ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程 よろしくお願いいたします。

 皆さん、いかがお過ごしですか。自粛が続いて気分が沈みがちですが大変なこの時期をみんなで心を一つにして今を乗り切りましょう。そして、終息した時には思いっきり登山、トレッキングを楽しみましょう!!

 時には自宅の庭の足元に咲く草花を見たり、空を見上げ春らしい青空と流れる雲を見たり、夜空の星を眺めてみたりしてはいかがでしょうか。そして澄んだ空気をいっぱい吸って心と身体のリフレッシュをしてみてください。少し元気になりますよ。

 芦安山岳館周辺では「キブシ」「やまぶき」の花が見頃を迎えました。

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「キブシ」

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「やまぶき」

[南アルプス市芦安山岳館]
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【山岳館便り】

地域おこし協力隊員3人退任 芦安に残り活動継続

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 南アルプス市芦安地区で地域おこし協力隊員を務めていた3人が3月31日、3年間の任期を終えて退任した。3人は今後も芦安地区に住み、それぞれの道を歩みながら、地域で活動を続け産業や観光の振興に協力していく。
 退任したのは青山智彦さんと中島紫穂さん、鈴木一江さん。3人は2017年に委嘱され、芦安窓口サービスセンターを拠点に活動し、農業のほか観光資源や特産品の開発などに取り組んできた。
 青山さんは、南アルプスへの登山者向け宿泊施設「南アルプス36 アウトドアの宿Od-iin」を開業。4月下旬の本格オープンを目指していて「登山者に体調を整える場を提供し、地域の自然や文化も楽しんでもらいたい」と意欲を話す。
 「地域の皆さんが想像以上にフレンドリーで、優しく接してくれた」と話す中島さんは、活動中に出合った「エゴマ」を使ってお菓子などの特産品開発を企画。協力者を募りながら、地区内で栽培から商品製造、販売までの事業化を目指していく。
 鈴木さんは「遊歩道の整備やお祭りのやぐら復活など自分が望んだことが、協力隊や地域がつながって次々と実現した」と振り返る。4月からは市ふるさと文化伝承館に勤務しつつ、これまで携わった藍の栽培や藍染めの製品化などに取り組むという。
 3人は「これからも共同でできる部分は連携しながら、芦安地区の活性化に協力していきたい」と話した。

(写真)地域おこし協力隊員の任期を終えた(左から)青山智彦さん、中島紫穂さん、鈴木一江さん=南アルプス市芦安窓口サービスセンター

【山梨日日新聞 4月4日掲載】

【山岳館便り】

南アルプス林道・県道 マイカー規制6月26日から

 南アルプス山岳交通適正化協議会(会長・金丸一元南アルプス市長)は1日までに、南アルプス・広河原に通じる県道と林道のマイカー規制について、今年は6月26日~11月3日の131日間とすることを決めた。
 県観光資源課によると、規制は林道南アルプス線(夜叉神~広河原、14キロ)と、県道南アルプス公園線(早川町奈良田~広河原、18キロ)の2ルート。路線バスやタクシーは午前5時半~午後6時に乗り入れができる。今季も協力金として通行1回につき1人200円(小学生以下無料)の負担を求める。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、持ち回り審議でメンバーの了解を得た。
 一方、2019年の規制期間は6月21日~11月4日の137日間で、期間中の通行者は延べ5万6213人(前年比17・3%減)だった。協力金の徴収率は横ばいの99・9%となった。

【山梨日日新聞 4月2日掲載】

【山岳館便り】

果物の花満開!

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 南アルプスは3000メートル級の有数な山々があります。そして、皆さんご存知だと思いますが果物の産地としても有名です。今は例年より少し早く、白いスモモの花が満開で農作業が始まっています。
 今年のスモモの収穫は6月中旬頃からでしょうか。その前5月中旬頃から、さくらんぼの収穫が始まります。そして、さくらんぼ狩りもできます!!

 暖かくなってきて、今年の登山計画をたて始めている方もいると思います。まだ気が早いですが、南アルプス登山を計画している方にお勧めです。
 登山を楽しんだ帰りにあとのお楽しみとして、「芦安地区の温泉で汗と疲れを洗い流し」と「果物の完熟した甘い香りに包まれながら果物狩りを体験して、お腹いっぱい食べる」のはいかがですか。今から考えるだけでワクワクしてきますね。
 さくらんぼ、スモモ、桃そして、ぶどう 果物の季節は秋まで続きます。

 今年は是非、南アルプス登山と温泉と果物狩りをセットで計画をしてみてはいかがでしょうか。楽しさ2倍以上になること間違いなしです!!
 私は今からシーズンが待ち遠しいです。

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 現在、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、不要不急の外出自粛が求められています。この状況が早く終息することを願います。

[南アルプス市芦安山岳館]
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