2025年収穫
8月30日、今季の集大成である収穫を迎えました。シャルドネ、メルロの同時収穫は2年ぶり。シャルドネの収穫は昨年より5日遅く、メルロは8日早くなり、収量はシャルドネが1,370キロ(昨年比630キロ減)、メルロが1,040キロ(同250キロ増)でした。今季は3、4月に平均気温が例年より高く推移。5月は下旬に日照時間が平年よりかなり少なかったものの、6~8月は甲府の平均気温が各月として過去1番目に高く、記録的な猛暑となりました。ただ、8月はお盆前からお盆にかけて甲府の最低気温が一時的に下がり、昼夜の寒暖差が生まれて着色や糖度の上昇が進みました。また、8月の甲府の降水量は平年よりかなり少なくなり、全体的に粒が小さく、房も小ぶりの傾向となりました。シャルドネ、メルロとも糖度が20度を超え、過去最高レベルのブドウの出来でした。
仕込み時の分析値は下記の通りです。
◆シャルドネ
比重 1.090
糖度 21.80%
pH 3.55
総酸 4.90g/l
◆メルロ
比重 1.089
糖度 21.53%
pH 3.48
総酸 4.60g/l
収穫はまずメルロから。作業には30人ほどが参加し、バインド線外しから始め、4時間ほどで終わりました。シャルドネ、メルロとも全体的に病果や未熟果も少なく、スムーズに作業が進んだ印象です。
メルロ、シャルドネとも一粒口に入れてみましたが、甘みはもちろん、酸もまだしっかりと残っているのを感じました。朝食を挟んでシャルドネの収穫に移りました。二回目の全体休憩では、中村一政名誉農場長からスイカの差し入れがありました。今年は、全体的に房が小ぶりなのもあってか、収穫箱がかなりの数余りました。
(2025年08月30日更新)