2023年収穫
8月26日、今季の集大成である収穫を迎えました。当初メルローの収穫はシャルドネの後の予定でしたが、生育が早まったため前日に同時に収穫することになりました。メルロー、シャルドネの同時収穫は3年ぶり。シャルドネの収穫は昨年より8日、メルローは15日いずれも早く、収量はシャルドネが1670キロ(昨年比140キロ減)、メルローが820キロ(同110キロ減)でした。シャルドネはスティルワインとして、メルローはロゼで仕込みます。ロゼを造るのは初めてです。軽くスキンコンタクトした後にプレスする方法です。シャルドネはスパークリングワインを造る年でしたが、収穫量がマンズワインさんのタンクサイズに合わず急きょスティルに変更となりました。今季は、夏(6~8月)の甲府の平均気温が26・3度で1895年の観測開始以降、2番目の高さ。県内で同期間に発表された熱中症警戒アラートは21回で、運用開始以降最多となりました。酷暑を反映して生育が早く、夏の降水量も平年の約8割で推移したこともあり、健全果を得ることができました。
筆者が参加できなかったため、撮影は山梨文化会館の小林義徳部長、加賀美勇仁室長が担当。ヴィニュロンズクラブの古屋政司部長(山梨日日新聞社部長)によりますと、作業は午前5時半から開始し、約5時間で終了しました。古屋部長は「病果もなくスムーズに収穫できました。ただ、暑すぎたせいか、全体的には最良年には至っていない感触です」と話しました。
仕込み時の分析値は下記の通りです。
【シャルドネ】
比重 1.081
糖度 19.37%
pH 3.52
総酸 5.55g/l
【メルロー】
比重 1.079
糖度 18.83%
pH 3.68
総酸 4.70g/l
(2023年08月26日更新)