2021年双葉メルロー テイスティング
1月12日、山日YBSグループの野口英一代表と山梨放送の中村一政相談役(日本ネットワークサービス会長)が、2021年双葉メルローのサンプルをテイスティングしました。21年は、8月上旬までは比較的順調でしたが、中旬以降、停滞前線による夏の長雨、日照不足が続いたシーズンでした。(収穫は9月5日)。
テイスティングコメントをまとめると、ベリー系の果実やマッシュルーム、腐葉土のような香りと、バニラやコーヒーなどの樽香とが程よく調和。口当たりはまろやかで、酸で骨格をつくるメリハリのある味わいです。タンニンはまだやや粗く、熟成のポテンシャルを感じさせます。ライト寄りのミディアムボディ。
日本ソムリエ協会認定ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)の野口代表は「酸の強さを感じるが、比較的飲みやすい。メルローらしさも感じる。もう少し瓶で熟成させたらどうなるか、変化が楽しみ」と話しました。相性の良い料理としては、マグロの赤身、焼き目のある豚肉ロースト、とんかつ(ソース)、焼き鳥のたれなどが挙がりました。
仕込みの担当は、マンズワイン勝沼ワイナリー製造部長の宇佐美孝さん。テクニカルシートは下記の通りです。
醸し期間18日間。発酵温度17~25度。樽熟成期間12カ月。新樽比率25%。
<サンプル分析値>
アルコール12.9%
pH 3.60
総酸 5.30g/L(酒石酸換算)
(2023年01月12日更新)