2020年双葉メルロー テイスティング
12月3日、山日YBSグループの野口英一代表と山梨放送の中村一政相談役(日本ネットワークサービス会長)が、樽熟成中の2020年双葉メルローのサンプルをテイスティングしました。20年は、夏の長雨、日照不足、梅雨明けした8月は一転して記録的な猛暑と前年以上に極端なシーズンとなりました。(収穫は9月5日)。
テイスティングコメントをまとめると、ベリー系の果実やツゲ、ハーブの香りが感じられ、バニラなどの樽香と調和しています。口当たりはまろやかで、果実味は柔らかく、酸で骨格をつくり、適度できめ細かいタンニンが味わいを引き締めています。ミディアムボディ。
日本ソムリエ協会認定ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)の野口代表は「外観の色の濃さはそれほどでもないが、しっかりと仕上がっている。樹齢を重ね酒質が安定してきた。メルローの品種香も感じ取れ、全体的には華やかな印象。カジュアルなシーンでも楽しめる」と話しました。料理としては、鶏肉などのあっさりした肉料理全般に合います。すき焼きやしゃぶしゃぶ、肉じゃが、焼き鳥(たれ)などの和食とも合わせやすいです。
仕込みの担当は、マンズワイン勝沼ワイナリー製造部長の宇佐美孝さん。テクニカルシートは下記の通りです。
醸し期間11日間。発酵温度20~28度。樽熟成期間14カ月。新樽比率50%。
<サンプル分析値>
アルコール12.8%
pH 3.53
総酸 5.50g/L(酒石酸換算)
(2021年12月03日更新)