2019年双葉メルロー テイスティング
12月8日、山日YBSグループの野口英一代表と山梨放送の中村一政相談役(日本ネットワークサービス社長)が、樽熟成中の2019年双葉メルローのサンプルをテイスティングしました。19年は、7月が長梅雨で日照不足、梅雨明けした8月は一転して酷暑と極端なシーズンで、糖度が上がりにくいヴィンテージでした(収穫は9月7日)。
テイスティングコメントをまとめると、香りのボリュームは中程度。赤いベリー系の香り、バニラやチョコレートなど程よい樽香が感じられ、土やキノコ、インクのほかミントなどのハーブ系の香りもとることができます。味わいはフレッシュな果実味をトップに感じ、酸が骨格をつくっていて、程よい樽香がふくよかさを与えています。フィニッシュにやや粗いタンニンを感じますが、熟成に伴って落ち着いていくと思われます。ライト~ミディアムボディで、色調からピノノワールのようなタッチを連想させます。
日本ソムリエ協会認定ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)の野口代表は「しっかりしていて良い仕上がり。カジュアルにも楽しめるスタイル。樹齢を重ねて酒質が安定してきた」と話しました。料理としては、豚肉や鶏肉を使った家庭料理、鴨肉のフレンチなどで、おススメはミートソースのパスタやトマト鍋です。
仕込みの担当は、マンズワイン勝沼ワイナリーの醸造責任者・商品開発部部長の宇佐美孝さん。テクニカルシートは下記の通りです。
醸し期間21日間。発酵温度18~24度。樽熟成期間(15カ月※21年1月4日以降の場合)。新樽比率33%。
<サンプル分析値>
比重0.992
アルコール12.3%
エキス2.28g/100ml
pH 3.61
総酸 5.20g/L
(2020年12月09日更新)