2019年収穫
9月7日、今季の集大成である収穫を迎えました。メルロー、シャルドネの同時収穫は4年連続。収穫は昨年より6日遅く、収量はメルローが1050キロ(昨年比177キロ増)、シャルドネが2200キロ(同789キロ増)でした。メルローが1トンを超えたのは3年ぶり、シャルドネは過去最多の2トン超えとなりました。今季は7月が長梅雨で日照不足、梅雨明けした8月は一転して酷暑と極端なシーズンとなりました。防除も昨年より回数を増やしました。全体的に果粒が若干大きく感じました。豊作傾向ですが、不安定な天候が影響してか糖度は低めのビンテージとなりました。
仕込み時の分析値は下記の通りです。
【メルロー】
比重 1.078
糖度 18.56%
pH 3.59
総酸 4.62g/l
【シャルドネ】
<フリーラン>
比重 1.081
糖度 19.37%
pH 3.53
総酸 6.35g/l
<プレス>
比重 1.082
糖度 19.64%
pH 3.76
総酸 6.25g/l
この日は午前5時に集合しました。朝焼けと富士山が印象的な朝でした。まず防鳥ネット下のバインド線を外し、メルローから収穫を始めました。NNSの坂田和久・制作局次長兼制作部長がカメラを持ち収穫の様子を撮影していました。
続いてシャルドネの収穫です。このころになると日差しも徐々に強くなってきました。メルロー、シャルドネともごく一部ではありますが、防鳥ネットの中に食害が見られました。隙間にうまく入り込んだものとみられます。
ブドウは収穫後、委託醸造先であるマンズワイン勝沼ワイナリー(甲州市)に運ばれました。シャルドネ、メルローとも選果台を使って選果をし、シャルドネは房よりでプレス機に入り、メルローは粒よりでタンクの中に納まり醸しが始まりました。
昼食はシャルドネとメルローの選果作業の合間、午前11時半でした。お楽しみのお弁当、ことし筆者が手にしたのは幕の内弁当でした。マツタケが秋の雰囲気を醸し出しています。写真撮影は山梨文化会館の小林義徳・秘書室長にもご協力をいただきました。
長い1日、お疲れさまでした。ワインの仕上がりが待ち遠しいです。
(2019年09月11日更新)