2018年収穫
9月1日、一年の集大成である収穫を迎えました。メルロー、シャルドネとも3年連続の同時収穫でした。収穫は昨年より8日早く、収量はメルローが873キロ(昨年比50キロ減)、シャルドネが1411キロ(同22キロ増)でした。今季の夏は酷暑でした。甲府は6~8月に猛暑日の日数が31日を数え、統計開始以降で最多を記録しました。双葉農場では病害がほとんど見られず、健全なブドウを得られました。糖度は上がりましたが、酸は若干落ちました。酷暑がどのような個性としてビンテージに現れるのでしょうか。
仕込み時の分析値は下記の通りです。
【メルロー】
比重 1.095
糖度 23.15%
pH 3.86
総酸 3.45g/l
【シャルドネ】
<フリーラン>
比重 1.095
糖度 23.15%
pH 3.65
総酸 5.15g/l
<プレス>
比重 1.094
糖度 22.88%
pH 3.84
総酸 5.05g/l
収穫は雨天決行、この日は午前5時に集合しました。参加人数は過去最多の50人に上りました。集合時は降雨が激しく、しばらくガレージで雨宿り。雨脚が弱まったところで防鳥ネット下のバインド線を外し、まずはメルローから収穫を始めました。レインカットの下は雨がかからず、初めは収穫箱もぬらさないようにビニール下において作業をしました。次第に雨は上がりました。
続いてシャルドネの収穫です。このころには天候もほぼ回復しました。メルローもシャルドネもブドウをぬらさないよう細心の注意を払いました。
ブドウは収穫後、委託醸造先であるマンズワイン勝沼ワイナリー(甲州市)に運ばれました。シャルドネ、メルローとも選果台を使って選果をし、タンクの中に納まりました。房よりのシャルドネはタンクに入るまでの作業時間が約40分、粒よりのメルローは約2時間かかりました。ちなみに、メルローの収量はシャルドネの3分の2です。粒よりは時間がかかります。
搾りたてのシャルドネのジュースを試飲。ことしは糖度が高いです!
昼食は作業終了後の午後2時。長い一日でした。お疲れさまでした。
<参考>
◆甲府の8月の平均気温と降水量、日照
上旬29.8℃(平年差+2.9)58.0mm(平年比112%)87.1時間(平年比131%)
中旬26.4℃(平年差-0.4)44.5mm(平年比91%)71.4時間(平年比114%)
下旬28.4℃(平年差+2.2)46.0 mm(平年比94%)80.0時間(平年比118%)
(2018年09月04日更新)