2017年シーズン納会
12月15日、甲府・古名屋ホテルで今シーズンのヴィニュロンズクラブ納会が開かれました。冒頭、同クラブ部長である山梨放送の古屋政司進行部長が「1年間お疲れさまでした。今年はブドウ栽培を始めて10年。この間、畑が広がり作業も増えました。今季は防鳥ネットの巻き取り機が導入されました。来年もお願いします」と開会の言葉を述べました。
山日YBSグループの野口英一代表は「先日、マンズワインで今年収穫したシャルドネとメルロー、瓶詰めしたばかりの2016年のメルローの試飲をしました。今年のシャルドネは思っていたよりおいしくできていて楽しみです。2016年のメルローは相当おいしいです。近年でいうと当たり年の2013年に次ぐ出来栄え。剪定の始まる来年2月、元気に会いましょう」とあいさつし、乾杯しました。
納会では、恒例の今季1年を振り返る自主制作ビデオを上映。豪華景品が当たるとともに、わさびずしロシアンルーレットの罰ゲームも取り入れたビンゴ大会があり、会場を盛り上げました。
ワインは、国内外のシャルドネ、メルローを中心とした多数のアイテムが並びました。主なワインリストは、ジョセフ・ドルーアン(ムルソー)2008、シャトーガロー(ラランド・ド・ポムロル)マグナムボトル1990(いずれも野口代表提供)などでした。乾杯ワインは、マンズワイン「甲州 酵母の泡」でした。
講評では、マンズワインの武井千周さんが「今季、白は非常にいい状態で収穫できました。畑にはミクロクリマ(微小気候)が存在し、例えばワインの世界では隣の畑は2級なのにここは1級という区分けがあります。それこそミクロクリマで生まれます。その意味で2016年のメルローはミクロクリマにばっちりはまりました。今年は白がそういえるのではないかと思っています。今年のシャルドネは今、ステンレスタンクと樽の中に入っています。両方ともオリと接触した状態でこのまま2月の終わりくらいまで育成するつもりです。最後それらをブレンドして瓶詰めします。今年のメルローはここに来る前に樽へ詰めてきました」と述べました。私、古畑も今年と2016年のヴィンテージチャートについて説明させていただきました。
総監督である山梨放送の中村一政相談役(日本ネットワークサービス社長)が閉会のあいさつに立ち、「希望を言えば、畑を広げたいと思っています。ただし、ブドウの木は増やしません。小屋の位置を広げた畑へ移動させ、今小屋がある場所にゲストハウスを建てます。皆さん、こんな構想はいかがでしょうか。1年間ありがとうございました」とまとめました。最後に司会を務めた山梨日日新聞社広告局の坂本秀二次長が「来年はブラインドテイスティングをしたいと思っています」と運営上の説明をしてお開きとなりました。
(2017年12月28日更新)