双葉メルロー2010年ヴィンテージ誕生
山日YBSグループが手掛ける「双葉メルロー」の2010年ヴィンテージがこのほど誕生しました。ファーストヴィンテージ(09年産)の特徴だったエレガントさを持ちながら、力強さが加わったワインに仕上がりました。
10年産にあたっては、ISVV―ボルドー大学のジル・ド・ルベル(Gilles de Revel)教授から昨年7月時点で「アフターにグリル、モカ、カフェの香りを感じる」などとするテイスティングコメントを寄せていただきました。
ブドウは9月12日に収穫し、収量は660キロ。県内では、べと病で大きな被害の出た年でしたが、双葉農場では被害がなく、順調に生育しました。昨年12月19日に瓶詰めしました。720ミリリットル瓶、アルコール分13%。生産本数は498本。
今回は、ラベルやワインのラッピング用紙面をリニューアル。贈答向けに木製化粧箱も用意しました。
【2010年の生育状況】春は暖かい気候であったが、4月中旬に気温が下がり、生育も遅れた。若干の花ぶるいも見られた。開花もやや遅れていたが、大きなマイナス要因は降水量であった。6月、7月の降水量は2009年と比べ約2倍であり、平年よりも約1.5倍であった。開花時期とも重なったため、防除が遅れていた圃(ほ)場ではベト病が発生した。夏の猛暑で、生育は平年並みに戻ると思われたが、収穫まで遅れを取り戻すことはなかった。8月に入ってもベト病は止まらず、大きな被害がでた。2010年の山梨県における甲州の収穫量は平年よりも30%ほど減少したと思われる。一日における寒暖の差が小さく、赤品種では着色不良が起こり、品質も良好とはいえない。ここ近年では2008年同等、それ以上に難しい年となった。(データ提供:マンズワイン)
(2012年02月23日更新)