4月の天候
テロワール(土地固有の個性)を構成する重要な要素である気候。気象予報士でヴィニュロンズクラブメンバーの保坂悟さんの協力で、ヴィンヤードにかかわる情報を記録していきたいと思います(写真は5月24日)。
【4月の天候】
低気圧や前線が日本の南海上を通過することが多く、県内も天気は周期的に変化した。月初めと下旬は青空が広がる日も多かったが、中旬は曇りや雨の日が目立った。全体的には、気温は高めで降水量も多かったのに加え、日照時間も平年並みにあった。
◆平均気温
ブドウ畑に最も近い甲府の観測データを項目別に旬ごとにみると、上旬こそ11.3度と平年を0.2度下回ったものの、中旬14.7度(1.2度高)、下旬16.6度(1.0度高)と、ともに平年を1度以上も上回る暖かさ。月平均では14.2度と平年より0.7度高かった。日最高気温は30日に28.8度を記録。夏日はこの日を含め4日を数えた。
◆降水量
上旬が79.5ミリで平年比239%とかなり多く、中旬も52.0ミリで平年比193%と多かった。しかし、下旬は7.0ミリ、31%と一転して少なくなった。月合計では138.5ミリ、同168%とかなり多かった。10ミリを超すまとまった雨となった日が7日、8日、10日、17日、18日と、5日あった。特に8日には24時間雨量で57.0ミリを記録。4月としては観測史上2番目に多い、まとまった雨となった。
◆日照時間
上旬73.4時間、平年比120%と多く、中旬44.5時間、同68%と減少。しかし下旬は85.1時間、同128%と持ち直した。月合計では203.0時間、同105%と平年並みだった。
(2008年05月27日更新)