南アルプス市芦安地区の住民有志は、芦安中の生徒と地区内を流れる御勅使川にアマゴの稚魚を放流した。地元の川にアマゴを復活させる取り組みの一環で、生徒たちは集まって元気に泳ぐ稚魚の姿に歓声を上げていた。
住民や市職員、芦安中の生徒18人が参加。同校敷地内の木箱で飼育し、約2センチに成長した稚魚を紙コップに移してから川に放した。
取り組みは、激減したアマゴを復活させることで過疎化が進む同地区の活性化を図ろうと、1年ほど前にスタートした。昨冬はアマゴの卵を500粒購入して試験飼育。順調に生育したことから今回は1万粒入手し、昨年12月から同校敷地を含む5カ所で本格的に飼育している。
参加住民の一人で、同地区の温泉旅館「白雲荘」の店主は「放流活動を通して、自然を大切に思う気持ちも育てていきたい」と話している。
【写真】アマゴの稚魚を放流する芦安中の生徒=南アルプス市芦安地区
【山梨日日新聞 1月22日掲載】
[南アルプス芦安山岳館]
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