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大量の荷物 |
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ヘリで荷上げ |
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山小屋へ運び込み |
早朝5時。登山者のいない広河原。集まった人たちは「いよいよ始まるね。」「今年もよろしく。」と言葉を交わす。慣れた手つきでトラックから大量の荷物を下ろし、500キロごとにまとめていく。そうこうしているうちに野呂川の上流からパラパラとヘリコプターの音が。次々と荷物を吊り上げ、軽々と空へ昇っていく。
山小屋では下ろされた荷物を運びこむ作業が続く。次のヘリがやってくるまでの4分間で、500キロの荷をすべて小屋内に入れなければならない。この日は合計18回だった。
6月25日(火)からは南アルプス林道のマイカー規制が始まり、6月29日(土)には南アルプス開山祭が行われる。いよいよ夏山シーズンの幕開けだ。
荷揚げが終わっても、荷の整理、小屋の清掃、水の確保、雪で壊れた箇所の修理、登山道の整備など、登山者を迎えるまでにはまだまだやるべきことが多い。“今シーズンも多くの人に南アルプスの素晴らしさを存分に味わってもらいたい。”その思いに支えられ、山小屋関係者の奮闘は続く。
p.s.下の写真は大樺沢。まだ雪の中です(6月4日撮影)。