南アルプス市芦安芦倉の広河原で29日、開山祭(南アルプス市、市観光協会、南アルプス署主催)が開かれ、北岳など3千メートル級の山々が連なる南アルプスの夏山シーズンが幕開けした。 関係者約150人が出席。登山者の安全を祈り行う「蔓払い」の儀式では、NPO法人芦安ファンクラブのメンバーが山の案内役に扮し、組み上げた蔓をおので切り開いた。 夜叉陣太鼓の演奏や地元芦安中の生徒による「北岳の歌」の合唱が披露された。手打ちそばや市特産の桃が振る舞われた。 一方、県山岳遭難対策協議会南アルプス支部と同署は、夏山遭難事故防止指導所を開設。また、同署は野呂川広河原インフォメーションセンター内に臨時警備派出所を開設した。
(写真)くみ上げた蔓をおので切り開く「蔓払い」=南アルプス市芦安芦倉
【山梨日日新聞 6月30日掲載】