芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

 南アルプス市芦安山岳館メールは、2023年3月末をもって配信を終了しました。今後は、南アルプスNetやFacebookなどで、山岳情報や観光情報などを随時発信していきます。

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 こちらをご覧ください。

2012年4月

【山岳館便り】

現代の「虎御前」は誰? コンテスト出場者を募集

 南アルプス市芦安地区で5月に予定している「第2回新緑・やまぶき祭」(同実行委主催)で、絶世の美女として地元に言い伝えがある「虎御前」にちなんだ「第1回ミス虎御前コンテスト」が開かれる。現在、出場者を募集している。
 虎御前は、鎌倉時代に生きた芦安地区出身の女性とされ、室町時代にまとめられた「曽我物語」で、曽我兄弟の兄・十郎祐成の恋人として登場する。地区には、化粧をするために鏡を立てたとされる石がある。
 祭りは5月13日開催。コンテストは、芦安地区に興味を持ってもらおうと今回、同実行委のメンバーが企画した。豊かな自然に囲まれた地域のイメージにふさわしい人物を選び、賞金や副賞を贈る。
 コンテストの出場は18歳以上(高校生は対象外)の女性で、芦安地区を訪れた経験があることが条件。応募用紙に写真や必要事項を記載して、南アルプス芦安山岳館に持参または郵送する。問い合わせは同館、電話055(288)2125。

【山梨日日新聞社 4月24日掲載】

【山岳館便り】

「春の便りを待ちわびて」

【写真】山 4月になりました。4月といえば始まりのとき。新しい生活をスタートさせた方も多いのではないでしょうか。テレビでは桜の満開を伝えるニュースが流れ、ラジオからは桜ソングが聞こえてくる毎日に、心も何かしら少しウキウキしてくるのは私だけでしょうか。

【写真】芽 南アルプス芦安山岳館のあるこの芦安地区に春がやってくるのは、まだまだこれからです。少しずつ暖かくなってきたとはいえ、先日はここにも雪が降り、霜が降りる朝も続いています。桜たちもギュッとつぼみを閉じ、なかなか咲く気配を見せてくれません。満開になるのは4月下旬頃でしょうか。

 このメールがみなさんのところへ届く頃、きっと芦安にも春の便りがたくさん届いていることでしょう。今年のお花見を逃してしまったという方、まだまだ楽しみ足りないという方、ぜひこちらへ足をお運び下さい。少しだけ遅い春がみなさまをお待ちしております。

【山岳館便り】

芦安芦倉の望月さん、故郷を撮り続け60年

20120404_022 南アルプス市芦安芦倉の望月光子さん(87)は、約60年にわたって芦安地区の景観写真を撮り続けている。結婚を機に地元を離れたり、高齢になって市街地に移り住んだりした友人らに写真をプレゼントしていて、故郷を思い出してもらおうと撮影を続けている。
 芦安地区出身の望月さんは、20代から趣味で写真を撮り始めた。晴天の日には、愛用するフィルムカメラや使い捨てカメラを片手に外出しては、山並みや渓流などをファインダーに収める。「春の桜」「冬の雪景色」といったように、写真は季節ごとに分けて保管している。
 撮影した写真は手紙と一緒に封筒に入れ、友人らに贈り、多くの人に喜ばれている。今は同市上八田で暮らす花輪まつよさん(89)は「高齢になり故郷を見に行くことも難しくなった。寂しいときは何度も写真を見返して懐かしんでいる」と話す。
 芦安地区が過疎、高齢化などの課題を抱える中、望月さんは、写真を通して若い世代に地域の魅力を伝えることも目標にしている。望月さんは「写真を通じて、豊かな自然が残る芦安を知ってもらえれば」と話している。

(写真)豊かな自然を前にフィルムカメラを構える望月光子さん=南アルプス市芦安芦倉

【山梨日日新聞社 4月4日掲載】