南アルプス・北岳周辺で、携帯電話を使った情報提供サービス「南アルプス山歩きナビゲーション(Mナビ)」がスタートした。各ポイントの地図、観察できる動植物などの情報を提供し、山岳振興と安全登山の推進を図っていく。
Mナビは、南アルプス市とNPO法人・芦安ファンクラブの協働事業として展開。登山者が登山道上の道標などに貼付されたQRコードを携帯電話で読み取って専用サイトにアクセスすると、ポイント周辺の情報を提供するページにつながる仕組み。
提供する情報サービスは、現在地や高山植物の特徴、開花状況、次の目的地までの所要時間など。事前に登録すれば、登山客の家族などに山頂に到着したことを知らせるメールを自動送信する。各ポイントでの履歴は記録するため、山岳遭難の際の対応にも役立てる。
6、7の両日、芦安ファンクラブのメンバーが北岳周辺の登山道上の道標などにQRコードを設置。取り付け後から、さっそく関心を示しサービスを利用する登山者もいたという。QRコードは今後、南アルプス芦安山岳館や市営芦安駐車場バス停にも設置し、ふもとでもサービスを知ってもらえる環境を整えていく予定。
(写真)設置された「南アルプス山歩きナビゲーション」のQRコード=南アルプス・北岳山頂付近
【山梨日日新聞社 10月20日掲載】