南アルプス・芦安小中の児童会と生徒会は、学校行事の連携などを議論する芦安児童生徒連絡協議会を立ち上げた。両校の児童・生徒は合わせて40人。運動会や自然体験学習などのイベントを合同で行っていくことなどを計画し、地域のきずなを深める機会にもしていく考えだ。
協議会は、子どもたちが「多くの人数で学校活動をしたい」と設置。両校の児童会、生徒会の役員で構成し、進め方を話し合う。
児童生徒が主体で連携を推進していくのは初めての試みという。このほど芦安中で1回目の協議会が開かれ、運動会と文化発表会について合同実施する方向になった。運動会では伝統の一輪車を一緒に披露する意見も出た。
また誕生会や給食なども合同で取り組めるか検討。登山などの自然体験活動も一緒に実施したいとの考えもある。
両校は、芦安地区学校関係者評価委員会が、小中一貫教育の研究をするなど以前からかかわりが深い。隣接していることもあり、焼きいも集会や合唱発表会などを合同で行ってきた。
協議会を通じた連携強化により、新しい環境になじめず不登校になる「中1ギャップ」の解消にも期待が持てるという。2年で生徒会長の樋川綾さん(14)は「児童会と協力してたくさんの行事連携に挑戦し、地域を盛り上げたい」と意気込んでいる。
(写真)小中学校の行事連携などを話し合う児童生徒=南アルプス・芦安中
【山梨日日新聞社 3月10日掲載】