南アルプスの登山口・広河原に通じる南アルプス林道と県道南アルプス公園線で今年実施したマイカー規制の協力金(百円)支払い者数が、延べ六万三千三十三人(99・7%)に達したことが二十六日、分かった。県や地元自治体などでつくる南アルプス山岳交通適正化協議会がまとめた。協力金は自然保護を目的としたマイカー規制の実施経費として今年から導入。県観光資源課は「協力金の価格が高額過ぎず、自然保護に活用する趣旨にも理解が得られた」と説明している。
マイカー規制は六月二十五日-十一月九日までの百三十八日間実施。バスと乗り合いタクシー利用者は乗車券購入時に、一般タクシー利用者は規制区間の入り口ゲート通過時にそれぞれ片道百円を任意で支払う仕組み。
期間中の利用者数は延べ六万三千二百十九人。うち延べ六万三千三十三人(99・7%)が協力金を支払い、協力金の合計額は六百二十九万三千九百五十円(歩行者含む)に上った。利用者数に占める協力金支払者の月別割合は、規制がスタートした六月の99・0%が最も低く、九、十の両月は99・9%、十一月は100%だった。
協議会は当初、六万人の利用者を想定。約96%の協力率で計五百七十五万円の協力金を見込んでいたが、予想を上回った。
協力金を支払わなかった通行者は延べ百八十六人。山梨交通などによると、「マイカーで来ていない」「具体的にどのように使われるのか伝わってこない」といった理由で拒否するケースがあったという。
収益はゲート管理費や乗り換え駐車場の管理費、仮設トイレ設置費などに充てられる。北岳で山小屋を管理する男性(60)は「南アルプスの自然を守るために、今後も協力金制度を続けてほしい」と話している。
【山梨日日新聞社 11月27日掲載】


