芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

 南アルプス市芦安山岳館メールは、2023年3月末をもって配信を終了しました。今後は、南アルプスNetやFacebookなどで、山岳情報や観光情報などを随時発信していきます。

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【山岳館便り】

大阪の大橋さん、北岳を慰霊登山 70年前遭難した伯父供養

 大阪府岸和田市の大橋千鳥さん(55)が八月中旬、約七十年前に北岳のバットレスと呼ばれる急斜面の岩場で遭難死した伯父を弔うため、北岳の慰霊登山を行った。インターネットを検索していたところ偶然、伯父のことを紹介したホームページ(HP)を見つけ、登山を決めた。北岳でHPに書いてあった慰霊碑は発見できなかったが、「伯父が亡くなった現場に出向いて供養したいと思っていた弟である父の願いをかなえることができた」と千鳥さん。達成感にあふれた表情を浮かべていた。

20080824_021 千鳥さんは、登山が趣味で娘の礼乃さん(27)と出掛けることが多い。情報収集のため南アルプス芦安山岳館のホームページ(HP)を見ていたとき、「バットレスに眠る大橋君の立墓のために来る」という記述が目に入った。伯父である大橋喜一郎さんの母校の仲間が慰霊登山をした記録だった。
 喜一郎さんは一九三七年、北岳のバットレスで亡くなった。千鳥さんの父良三さん(86)は当時、北岳を訪れたかったが、家族に反対されて実現しないままになっていた。良三さんから話を聞いていた千鳥さんと礼乃さんは、HPを見て「今夏は北岳に登ろう」と決意した。
 お盆休みを使って北岳に入った二人は、伯父の慰霊碑があるとされるバットレス周辺を歩いたが、碑は見つからなかった。バットレス直下で冥福を祈った後、登頂し、下山。山岳館に立ち寄り、塩沢久仙館長から当時の山の様子や、慰霊碑が落石や雪崩の影響でなくなった可能性があることの説明を受けた。
 帰宅後、二人は良三さんに慰霊登山を報告した。良三さんは「本当にありがとう。肩の荷が下りた」と目頭を押さえていたという。千鳥さんは「また北岳に登ったら伯父を慰めたい」と話している。

(写真)北岳で亡くなった伯父についての資料を読む大橋千鳥さん、礼乃さん親子=南アルプス芦安山岳館

【山梨日日新聞社 8月24日掲載】

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