国土地理院はこのほど、南アルプスの間ノ岳(三、一八九メートル)山頂にある三等三角点の標石の改埋作業を行った。約百年前に設置され、朽ちかけていた山頂の“顔”がきれいに生まれ変わった。
作業は、地元のNPO法人「芦安ファンクラブ」の協力を得て九月二十二-二十四日に実施。国土地理院や同クラブの会員ら約二十人が参加し、ヘリコプターで北岳山荘まで荷揚げした標石(重さ約六十キロ)や工具類を参加者が代わる代わる背負い、間ノ岳山頂まで運んだ。途中、「百年に一度の事業に参加したい」と運搬に協力する一般登山者もいた。
山頂では朽ちた標石を撤去した後、新しい盤石と標石を設置。鉄筋やコンクリートで固定した。約六時間の作業が終わると、多くの登山者が記念撮影したり、触れたりして三角点の一新を喜んでいた。古い標石は、南アルプス芦安山岳館に展示される。
【山梨日日新聞社 10月12日掲載】
