芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

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山岳関連ニュース

【山岳関連ニュース】

甲府商山岳部の歌、レコード見つかる

80年前の創部時に制作 電機店が高校に寄贈

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 80年以上の歴史がある甲府商高山岳部の歌のレコードが見つかり、発見した丹沢電機(甲府市伊勢1丁目)が同校に寄贈した。歌は昭和初期の創部当時に作られたものとみられるが、現在では歌詞が学校の記念誌に記されているのみで音源は残っていなかった。同校の担当者は「歴史の重みを感じさせる貴重な資料で、レコードが残っていたことに感激」と話している。

 【写真】蓄音機で山岳部の歌を聴く甲府商高の教員ら=甲府市伊勢1丁目

 山岳部の歌のレコードは、同社が市内の女性から譲り受けた約50枚のうちの1枚。女性の親族が所有していたものだが、山岳部とのつながりは不明という。保存状態が良く、同じ女性から譲られたぜんまい式の蓄音機で再生することができる。

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 1982年度同窓会誌の抜粋として同校の100周年記念誌に掲載された寄稿文によると、山岳部は1930年代に創設。歌も同時期に作られ、山岳部の担当教員が作詞を手掛けたとみられる。6番まであり、四季折々の山の風景と若い部員の姿を表現している。

 【写真】「甲商山岳部の歌」のレコード

 80年以上たった現在まで山岳部は続いてきたが、歌は音源や楽譜が残らなかったこともあり、いつしか忘れられた存在となっていた。

 レコードの寄贈は、丹沢始社長が同校に提案。丹沢社長は「会社に置いておくよりも学校で保管する方が良いと考えた」と話していて、今後はレコード音源を録音したCDも贈る。

 9月28日に同校の教員が同社を訪問し、丹沢社長からレコードを受け取った。山岳部顧問の教諭は「現在の部員7人は歌の存在も知らない。部や学校の歴史の重みを感じてもらう良い機会で、大変ありがたい。生徒が歌を聴く場も設けたい」と話している。

【山梨日日新聞 10月10日掲載】

【山岳関連ニュース】

早川・奈良田の橋2カ所流失

南アへの登山道使えず

 台風24号による増水で、早川町奈良田の大門沢に架かる橋が2カ所で流されていたことが、大門沢小屋への取材で分かった。町は1日から登山道を通行止めにしており、奈良田から南アルプスを目指すことができなくなっている。

 同小屋の管理者によると、小屋から約100メートルと約300メートル下流に架かっていた長さ約10メートルの丸太の橋2本が流され、岸に打ち上げられていた。深沢さんが1日午前、被害に気付いた。

 同町奈良田の登山口からは北岳や農鳥岳、笹山などを目指す登山客が多いが、橋を通過しなければならない。町産業課によると、登山道に関する問い合わせが複数寄せられているという。

 同小屋は復旧のめどが立たないことから、例年より15日ほど早い2日に今シーズンの営業を終了。毎年10月初旬から中旬にかけて登山客70~80人が小屋を利用するといい、管理者は「最終盤の書き入れ時だっただけに残念」と話した。

【山梨日日新聞 10月4日掲載】

【山岳関連ニュース】

エコパークの魅力、カヌー楽しみ体感

南伊奈ケ湖で教室

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 南アルプス市は、同市上市之瀬の南伊奈ケ湖でカヌーの体験教室を開いた。

 親子ら14人が参加。講師を務めた「B&G南アルプス海洋クラブ」のメンバーからパドルの動かし方などを学んだ後、湖でカヌーを楽しんだ=写真

 体験教室は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に登録された南アルプスの生物圏保存地域「エコパーク」の魅力を体感してもらおうと、毎年企画している。

【山梨日日新聞 10月3日掲載】

【山岳関連ニュース】

甲武信エコパーク審査へ

ユネスコが推進協の申請受理

 山梨、埼玉、長野、東京の4都県にまたがる秩父多摩甲斐国立公園周辺地域のエコパーク登録について、関係自治体でつくる「甲武信ユネスコエコパーク推進協議会」(会長・後藤斎知事)は申請書を提出、1日に国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部が受理した、と発表した。来年5~7月に開かれるユネスコ本部の理事会で登録の可否が協議され、登録が決まれば国内で10カ所目となる。

 協議会事務局の県みどり自然課によると、2016年10月に同地域の登録に向けた申請をしたが、ユネスコ国内委員会が本部への申請を見送った。雲取山周辺の東京都の水源林などをエリアに加え、組織体制も強化。今年3月の国内推薦を受け、9月10日にユネスコ本部へ申請した。10月1日、ユネスコ側から9月27日付で申請を受理したとの連絡があった。

 今後、1~4月ごろの間にユネスコ本部のエコパーク国際諮問委員会が申請書を審査。その結果を基に、5~7月ごろに開かれるユネスコ本部の理事会が審議し、登録するかどうかを決める。

 同課は「審査に関する情報を収集しながら、理事会の最終的な判断を待ちたい」としている。

 ユネスコエコパーク 世界自然遺産が自然地域の保護・保全を目的としているのに対し、生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目的とする。国内では山梨、長野、静岡3県の10市町村にまたがる「南アルプス」(2014年登録)などが登録されている。

【山梨日日新聞 10月2日掲載】

【山岳関連ニュース】

キタダケソウ発見 清水基夫さんを本に

南ア出身の女性、思い出つづる

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 南アルプス市(旧甲西町)出身で横浜市在住の武内佳子さん(81)は、キタダケソウを発見した故清水基夫さん=享年(80)=の思い出をつづった随筆集「北岳草と清水基夫先生 花が紡いだ人の温もり」を自費出版した。白い花を咲かせるキタダケソウは、北岳にしか生息しない希少種。武内さんは「日本の宝であるキタダケソウと発見者の清水先生について、より多くの人に知ってほしい」と話している。

 清水さんは1931年にキタダケソウを発見。3年かけて複数の標本を採集し、新種として認められた。

 武内さんは86年、夫と経営していた横浜市内の電器店で、客として訪れた清水さんと出会った。武内さんが南アルプスの麓の旧甲西町で育ったことを伝えると、清水さんはキタダケソウについて熱っぽく語ったという。武内さんは「ふるさとからは北岳の山頂が見える。高根の花にあこがれ、おとぎ話のような話に引き込まれた」と振り返る。

 「聞かせてもらった話を後世に残したい」との思いから、出版を決めた。本の内容は日記を基に執筆。清水さんが語ったキタダケソウ発見時のエピソードのほか、盗掘が絶えないキタダケソウの行く末を晩年まで心配していた清水さんの様子などをつづっている。

 A5判、86ページ。1200部を製作し、南アルプス芦安山岳館や山小屋関係者、友人に贈った。武内さんは「清水先生との出会いやキタダケソウを通して、あらためて故郷とのつながりができた。本には故郷への思いも詰まっている」と話している

【山梨日日新聞 10月1日掲載】

【山岳関連ニュース】

余裕のある計画を

県警山岳警備隊長アドバイス

 山岳遭難を防ぐための準備や、秋山登山での注意点などを、県警山岳警備安全対策隊の志村一隊長に聞いた。

 -南アルプスでの遭難が目立つ。
 「標高が高く、登山者にとっては憧れの山。一方で夏山シーズンでも雪が残っている。急な岩場が多い上、傾斜がきつく、難易度は高い」

 -身の丈にあった山の選び方は。
 「県警などが作成し、登山の難易度を示した『山のグレーディング』が参考になる。過去の登山計画書を振り返ることも有効。当時の自分の体力や登山のペースが分かる。ただ、期間を空けると、以前は登れた山でも登れなくなることがある。注意が必要だ」

 -遭難を防ぐには。
 「余裕のある登山計画を立てることでリスクを減らせる。遭難した場合は、その場を動かず、110番をする。東経や北緯など位置情報が分かれば捜索が円滑になる」

 -遭難の可能性も考え、用意するものは。
 「ライトや雨具、予備の食料と飲料水。携帯電話は命綱になるので、バッテリーも準備するといい。無理をしない気持ちを持つことも大切だ」

 -紅葉シーズンを迎える。秋の登山の注意点は。
 「日の出が遅くなり、日の入りが早くなるので、夏山と同じ登山計画は通用しない。防寒対策が必要で、ライトの必要性が高まる」

【山梨日日新聞 9月22日掲載】

【山岳関連ニュース】

山岳遭難者、最多ペース 県内

好天で登山者増/体力、技術を過信 65歳以上、4割占める

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 山梨県内の山岳遭難者数が過去最多ペースで推移している。登山ブームに加え、天候に恵まれて登山者数が増えたのが背景。北岳など南アルプス山系での遭難件数が最も多く、65歳以上の遭難者が約4割を占める。体力や技術を過信して、十分な装備がないまま身の丈に合わない山に登り、遭難する傾向が浮かぶ。紅葉シーズンを控え、県警の担当者は「自分のレベルに合った登山をしてほしい」と呼び掛けている。

 県警地域課によると、8月末現在の県内の山岳遭難者数は118人で、1965年の統計開始以降最多となった昨年の同時期を11人(10.3%)上回っている。遭難件数は94件で昨年同時期と比べて8件減、死者数は15人(同3人減)だった。登りで無理をして、下山中に遭難するケースが目立ち、「猛暑で例年よりも疲れやすかったことも影響した可能性がある」(同課)という。

 遭難件数を山系別に見ると、最も多かったのは南アルプスの38件で、40.4%を占めた。秩父が20件、大菩薩・道志が14件で続く。御坂は13件、富士山は6件、八ケ岳は3件だった。死者数は南アルプス8人、秩父5人、富士山2人となっている。

 年代別の遭難者は70代が27人で最多。次いで60代が26人、50代が24人、40代が19人で、中年以上の遭難者が目立つ。65歳以上の高齢者は43人(36.4%)となっている。

 原因は滑落が25件で最も多く、道迷いも20件に上った。同課の担当者は「体力不足やヘッドライトの不携帯など準備不足が原因の救助要請も目立つ」と指摘。日帰りを想定してヘッドライトを用意しない遭難者もいたといい、「自分のレベルを過信した無謀な登山計画や、装備不足は遭難に直結する」と続けた。

 秋山シーズンの本格化を前に、県警は対策を強化する構えだ。街頭指導所の設置や県警ホームページや短文投稿サイト「ツイッター」で登山計画書の提出などを呼び掛けている。昨年は9~11月の山岳遭難が約3割に上っており、担当者は「秋は日没が早く、視界も悪くなりやすい。気温も低くなるため、防寒具やヘッドライトなどの準備を徹底してほしい」と話した。

【山梨日日新聞 9月22日掲載】

【山岳関連ニュース】

水抜いた湖で生き物観察

南ア・北伊奈ケ湖で29日 「生態系の大切さ学んで」

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 湖の水を抜いて生き物を観察しよう-。南アルプス市は29日、同市上市之瀬の北伊奈ケ湖で、改修工事に伴って水抜きが行われるのに合わせ、淡水生物観察会を開く。国連教育科学文化機関(ユネスコ)に登録された南アルプスの生物圏保存地域「エコパーク」の生物相への理解を深めるとともに、環境保全への意識を高めてもらおうと初めて企画した。

 北伊奈ケ湖は周囲約400メートル。かつては発電用貯水池だったが、現在は周辺の農業用貯水池として利用されている。「核心」「緩衝」「移行」の3地域に分けて設定されているエコパークの対象地域のうち、教育や研修に生かす緩衝地域内にある。

 水抜きは、堤の老朽化に伴う県の改修工事のため行う。水位が下がり生物観察に適していることから、市は観察会を開くことにした。

 市ユネスコエコパーク推進室によると、湖にはヌマエビやドジョウ、ヨシノボリなどが生息。一方で、オオクチバス(ブラックバス)やブルーギルなどの外来種も確認されている。外来種は釣り客が意図的に放流したとみられていて、水抜きの際に駆除する計画。

 観察会は山梨淡水生物研究会や県の協力を受けて開催する。事前の調査で捕獲した淡水生物を参加者に説明するほか、水位が下がった水辺での観察も行う。同室担当者は「水を抜くのはめったにない機会。生態系を維持する大切さを学んでほしい」と話している。

 観察会は29日午前9時~11時半。小学4年生以上の親子が対象。参加無料で定員は70人。25日以降に申し込みを受け付ける。先着順。申し込みは同室、電話055(282)7261。

 【写真】水を抜き、淡水生物の観察会が開かれる北伊奈ケ湖=南アルプス市上市之瀬

【山梨日日新聞 9月22日掲載】

【山岳関連ニュース】

山岳遭難対応へ県境越え

南ア署、伊那署が山小屋でサミット 署長ら合同訓練を協議

 県境を越えて警察がタッグ-。南アルプス署と長野県警伊那署は20日、「山岳遭難防止サミット」を開いた。登山人気の高まりを背景に山岳遭難が相次ぐ中、隣接する両署がスムーズに対応しようと初めて企画。両署長らが県境付近の山小屋に集まり、合同での救助訓練を提案するなど連携策を話し合った。

 国内2位の高さを誇る北岳などがあり、登山者が多く訪れる南アルプス。両署の管内は仙丈ケ岳周辺などで接していて、県境を越えて登山者が行き来するケースが少なくない。

 一方で、近年の登山ブームで遭難件数は増加。山梨県内では2017年に161件発生し、過去最多を記録した。このうち南アルプス署管内は34件で、県内12署の中で最も多かった。伊那署によると、長野県内でも同様に増加傾向にあるという。

 両署はこれまでにも遭難者の情報をやりとりするなどしてきたが、相次ぐ遭難事故に迅速に対応するためにサミット開催を決めた。同日は県境に位置する北沢峠のこもれび山荘(長野県伊那市)で開催。南アルプス署の署長、伊那署の署長のほか、救助活動を担っている両署の署員が出席した。

 サミットではそれぞれの救助体制や訓練内容の報告があり、人材育成などの課題が話し合われた。両署合同での訓練、啓発活動の提案もあった。南アルプス署の署長は「登山者に県境は関係ない。協力関係を築き、安全安心な登山につなげていきたい」、伊那署の署長は「(サミットで)お互いに顔が分かれば連携も深まる。継続していきたい」と話した。

【山梨日日新聞 9月21日掲載】

【山岳関連ニュース】

25日から第4回 やまなし登山基礎講座

 日本山岳会山梨支部と山梨学院生涯学習センターが25日から、甲府・山梨学院大を主会場に開く。

 10月30日までの全8回。同支部会員らが講師を務め、山での服装や装備、気象や地形図の見方など、登山に必要な基礎知識を紹介する。10月14、28の2日間は終日、甲斐・茅ケ岳付近や甲府・八人山で、セルフレスキューや山の歩き方などを実践で学ぶ。

 定員30人で、全講座の受講が可能な人が対象。事前申し込みが必要で、講座名に郵便番号、住所、氏名、年齢、性別、電話番号を添えて、電話か同センターのホームページで申し込む。受講料5千円(全8回分)。

 10月16日「登山中の応急処置」と、同23日「山梨の山岳遭難」は受講者以外にも公開する。受講料は16日が千円、23日は無料。

 問い合わせ、申し込みは同センター、電話055(224)1355(平日午前9時15分~午後4時45分)。

【山梨日日新聞 9月19日掲載】