芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

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2021年6月

【山岳関連ニュース】

山の天気「深読み」を

 山開きの時季を迎え、本格的な夏山シーズンが到来した。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け全登山道が閉鎖された富士山や、公営の山小屋営業を見合わせた南アルプスなどでも、今季は対策を徹底しながら再開する施設が多い。登山を安全に楽しむには天候の見極めが欠かせない。自身も登山愛好者である日本ネットワークサービス(NNS)気象情報室の気象予報士宮田雄一朗さん(29)に、天気の観点から登山の心構えを聞いた。

 中高年を中心に続いている登山ブーム。遭難件数は高水準で推移している。警察庁によると、今年の大型連休期間(4月29日~5月9日)には全国で157件の山岳遭難が発生。山梨県内でも1人が死亡し、負傷者も1人出ている。

 宮田さんによると、今年の大型連休は、この時期としては強い寒気が日本上空に流入していたといい、「天気が急に崩れるなど遭難に少なからず影響したのでは」と推測。気象が原因の遭難は「常に最新の気象情報を確認することで減らすことができる」と強調する。

背景を把握
 テレビのニュースなどでキャスターが解説する気象情報は、主に平地の天気を対象にしている。山の天気は気圧や気流の影響で平地以上に変わりやすく、崩れ方も大きい。そのため宮田さんは「画面上の天気マークをうのみにして山に行くのは危険。天気変化の背景を把握することが大切」と警鐘を鳴らす。

 天気予報で「晴れ」の予報が出ていても、天気を崩す要因がないかを確認する。「上空に強い寒気が入る」と説明があれば山の上は気温が下がり、時期によっては雪の可能性も出てくる。「暖かく湿った空気」なら雨が降りやすくなる。「まだら模様に混在する天気を一つや二つのマークに集約するのは困難。マークは答え合わせ程度と考え、ぜひ要因に目を向けてほしい」

風にも注意
 山登りの参考となる情報は、一般的な天気予報からは得にくい。宮田さんは気象庁の概況文や、上空の状況が分かる高層天気図が見られるサイト、雲や雨量の動きが分かる「GPV気象予報」などを確認することを勧める。一部有料のものもあるが、山の天気予報に特化した専門サイトやアプリなどを活用することも考えよう。

 遭難を防ぐためには風の情報も大切だ。遮るものがない山の上は風の影響を受けやすく、風速15メートル以上になると真っすぐ歩くのも困難になるという。

 休日は登山に行くことが多いという宮田さん。山梨の山について「低いものから高いものまで、天気の状況によって選択できる幅が広い」と魅力を語る。その上で「気象に関する情報は積極的に調べることが重要。背景を知っていれば臨機応変に対処できる。天気が崩れる要因がある時は、決して無理はしないで」と呼び掛けている。

【山梨日日新聞 6月26日掲載】

【山岳関連ニュース】

南ア・マイカー規制開始 2年ぶり

 南アルプスの広河原に通じる林道と県道で、一般車両の通行を禁止する「マイカー規制」が25日、始まった。冬季は閉鎖されていたが、夏季は閉鎖を解除し、マイカー規制を行う。

 県観光資源課によると、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、市営山小屋を営業せず、年間を通して通行止めとしたため、マイカー規制は2年ぶり。6月25日から11月3日までの132日間、林道南アルプス線(夜叉神-広河原、14キロ)と県道南アルプス公園線(早川町奈良田-広河原、18キロ)の2区間で規制を行う。

 期間中、一般車両は通行できず、路線バスやタクシーを運行する。利用者には協力金として、通行1回につき1人200円(小学生以下無料)の負担を求める。マイカー客がバスやタクシーに乗り換えるための駐車場は、芦安地区に約550台分、奈良田地区に約150台分を確保した。路線バスやタクシーの通行可能時間は午前5時半~午後6時。

【山梨日日新聞 6月26日掲載】

【山岳関連ニュース】

山岳ガイドが案内 櫛形山ツアー

 やまなし観光推進機構は7月16日、山岳ガイドの杉本龍郎さんが案内する「甲斐の国『日帰り富嶽21名山』櫛形山トレッキングツアー」を開く。
 富士山が見え、日帰りができる条件で、杉本さんが選んだ日帰り富嶽21名山のうち今回は櫛形山で実施。櫛形山で7月中旬に見頃となるアヤメや、富士山などの眺望を楽しむ予定。トレッキング中の様子はドローンで上空から撮影し、後日動画を参加者に渡す。参加費は1万8千円。募集は7月13日まで。
 ツアーは県内の山の魅力を知ってもらおうと初めて企画。8月31日には黒岳、9月下旬に大菩薩嶺、10月上旬に竜ケ岳、11月上旬に足和田山、12月上旬に石割山で同様の企画を行う予定。
 問い合わせは同機構、電話055(231)2230。

【山梨日日新聞 6月25日掲載】

【山梨県内のニュース】

SDGsクイズでグッズ進呈 南ア市立図書館6館

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 南アルプス市の市立図書館6館は7月24日から、「夏休み図書館クイズラリー」を開く。各館で本を借り、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)に関するクイズに答えると、オリジナルグッズが当たる。
 市内の中央、八田ふれあい、白根桃源、わかくさ、甲西の5図書館と芦安分館で開催し、小学生以下が対象。図書館で本を借り、SDGsの17目標に関連する「おみくじクイズ」を引く。クイズに正解すると、図書館ごとに異なる色(中央図書館と芦安分館は同色)のマグネットしおりがもらえる。
 5色のマグネットしおりを集めると、ライチョウをモデルにした図書館のマスコットキャラクター「ライライ」の円形うちわとタオルがプレゼントされる。
 期間は8月8日までで、グッズは限定約50セット。市立図書館の担当者は「夏休みに本に親しみ、親子でSDGsについて理解を深めるきっかけにしてほしい」と話している。
 問い合わせは市立中央図書館、電話055(280)3300。

(写真)クイズラリーでもらえる限定グッズなど=南アルプス市立中央図書館

【山梨日日新聞 6月24日掲載】

【山岳関連ニュース】

マイクロバスで新道峠展望台へ 7月末から笛吹市が運行

 笛吹市は7月31日から、新道峠展望デッキ「新道峠からの富士山眺望スポット FUJIYAMA ツインテラス」と芦川地区の市関係施設を結ぶマイクロバスを運行する。市民や観光客らに利用してもらう。
 市観光商工課によると、新道峠は富士山や河口湖が一望できる絶景スポットとして知られる。大石峠や御坂峠などを尾根沿いに歩くハイキングコースの途中にあり、徒歩で行くのは労力がかかる。
 道幅が狭く自家用車でのすれ違いが難しいことから、マイクロバスを運行することにした。運行スケジュールは7月中に市ホームページに掲載する。
 市は27日に展望デッキがオープンすることを記念し、新道峠をテーマにした「新道峠フォトコンテスト」を開催する。新道峠からの富士山を撮り続けている写真家TAKASHIさん(東京)が審査員を務める。募集期間は11月1~30日。
 最優秀賞や優秀賞に選ばれた作品には賞金を贈る。入賞作品は市が発行する切手の写真にも採用するという。詳細は市ホームページで確認できる。

【山梨日日新聞 6月18日掲載】

【山梨県内のニュース】

特急電車で輸送、桃やスモモ販売 7月にJR八王子駅で

 JR東日本八王子支社の支社長は15日、会見をし、7月8~10日にJR八王子駅で「やまなしフェア2021」を開催すると発表した。特急電車で輸送した県産の桃とスモモを販売する。各日、桃75パック、スモモ70パックを用意する予定。
 支社長によると、フェアは夏に向けて山梨の魅力や観光情報発信を目的に実施。甲州市産の桃と南アルプス市産のスモモを特急かいじ8号と12号で輸送し、駅構内の売店「やまたまや」で売る。朝の収穫から約6時間で店頭に並ぶという。いずれも売り切れ次第終了となる。
 フェアではこのほか、別の売店前で県内企業製の菓子の販売と、県内自治体のご当地キャラクターによる観光パンフレットの配布も実施する。

【山梨日日新聞 6月16日掲載】

【山岳館便り】

南アルプス開山祭

 令和3年度、いよいよ南アルプス夏山シーズン幕開けです。2年ぶりに広河原で開山祭を開催します。

 広河原モニュメント前広場にて、先駆者の偉業に感謝し入山者の安全登山、山岳観光を祈念して行われます。関係者、山岳愛好者と登山者によるセレモニーや献花、芦安中学生による山の歌の合唱などがあり、クライマックスは百年前のいでたちの案内人による「蔓払い」が行われます。山々の神に開山の祈願を申し述べた後、振り下ろされる斧が束ねた蔓を切り開きます。

 従者により払われた蔓の門を参加者や登山者が通り抜け、その先にそびえ立つ壮大な「北岳」に安全祈願します。

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【日 時】令和3年6月26日(土)午前10時~12時(予定)

【場 所】広河原インフォメーションセンター

【問い合せ】南アルプス市観光商工課 TEL 055-282-7261

 なお、広河原までの南アルプス林道はマイカー規制により一般車両は通行できません。南アルプス市営駐車場を利用し、南アルプス登山バス・乗合タクシーでお越しください。

[南アルプス市芦安山岳館]
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【季節の便り】

県内ようやく梅雨入り

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 気象庁は14日、山梨を含む関東甲信が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より7日、昨年より3日いずれも遅い。
 甲府地方気象台によると、14日の県内は上空の寒気や湿った空気の影響で、未明から朝にかけて雨が降った。甲府・舞鶴城公園では、足を止めてアジサイを楽しむ人の姿が見られた。
 気象庁によると、関東甲信の梅雨入りは過去10年で最も遅く、統計開始以降では10番目に遅かった。
 平年の関東甲信の梅雨明けは7月19日ごろで、昨年は8月1日だった。

(写真)遊歩道沿いを紫の花色に染めるアジサイ=甲府・舞鶴城公園

【山梨日日新聞 6月15日掲載】

【山岳関連ニュース】

登山家が山の魅力を語る 北杜・白州小で授業

 北杜・白州小は3日、北杜市のふるさと親善大使で登山家の花谷泰広さんを招き、山登りについて学ぶ授業を開いた。
 地域学習の一環として、11日に日向山登山を控える4年生と保護者計約40人が参加。花谷さんは20歳の時、初めてヒマラヤ山脈に登ったエピソードなどを紹介し、「自分の責任で考えて計画、行動して目標を達成できる」と山の魅力を語った。
 雨具や防寒具の用意、標高の低い山で足ならしをするなど登山前の準備についてもアドバイスした。市職員がユネスコの生物圏保存地域「エコパーク」について解説する時間もあった。

【山梨日日新聞 6月9日掲載】

【山梨県内のニュース】

埴原正直の業績を写真や書簡で紹介

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 南アルプス市野牛島の温泉宿泊施設「湧暇李の里 樹園」は、市出身の外交官埴原正直(1876~1934年)を紹介する企画展「駐米大使 埴原正直~排日移民法案阻止に努めた外交官~」を開いている。
 埴原は源村(現南アルプス市)出身。大学卒業後に外交官試験に合格、外務次官などを経て22年に駐米特命全権大使を務めた。シベリアの飢餓に苦しむポーランド人孤児の救済に奔走する一方で、日本人の移民を禁止する米国の「排日移民法」の阻止に努め、日米関係の改善に尽力した。
 企画展では埴原の生い立ちや、外交官時代の業績などをパネルで解説しているほか、西部高等小学校(現豊小)時代の成績表や、駐米特命全権大使に就任した際の写真などを展示している。弟の弓次郎が埴原に宛てた書簡なども並んでいる。
 展示は8月末までの予定で、午前10時~午後9時(木曜休館)。施設の担当者は「地元ゆかりの人物が偉業を成し遂げたことを多くの人に知ってほしい」と話している。

(写真)埴原正直の生涯や功績を紹介する企画展=南アルプス市野牛島

【山梨日日新聞 6月8日掲載】