芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

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2021年5月

【山岳関連ニュース】

深田久弥の功績継承
没50年、韮崎市と石川・加賀市が共同宣言

 「日本百名山」の著書で知られる登山家の故深田久弥にゆかりのある韮崎市と石川県加賀市は深田の没後50年に合わせ、深田の功績の継承や地域活性化などに協力して取り組むとした共同宣言を出した。情報交換を通じて両市の交流を図るとしている。

山岳環境を保全

 深田は1903年、加賀市生まれ。第一高等学校(現東京大教養学部)で文学と山に親しみ、卒業後は東京帝国大文学部哲学科に在籍しながら改造社に入社。59年に山岳雑誌に「日本百名山」の連載を始め、日本山岳会副会長も務めた。71年に韮崎・茅ケ岳を登山中に脳卒中で急逝した。
 韮崎市観光協会によると、市内では加賀市の愛好家も参加して毎年4月第3日曜日に深田をしのぶ深田祭を開催。加賀市では「久弥祭」と題した同様の行事が開かれていて、深田を通じて両市の交流があったという。
 今年が深田の没後50年と深田祭開催40周年の節目に当たることから、両市による共同宣言を採択。市観光協会によると、宣言では深田の功績の継承や山岳環境の保全などに努めるとし、それぞれがホームページで両市の観光情報を紹介し、地域活性化に取り組むとしている。
 宣言は4月17日に韮崎市内で行われた記念事業で採択。18日には深田祭が開かれ、記念碑に献花したほか、約250人が茅ケ岳に記念登山した。
 市観光協会の担当者は「共同宣言を契機に両市の交流を深めながら、深田久弥の功績を広めていきたい」と話している。

【山梨日日新聞 5月12日掲載】

【山岳関連ニュース】

高原で牛のんびり北杜で夏季放牧

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 北杜市大泉町西井出の県立八ケ岳牧場天女山分場で10日、牛の夏季預託放牧が始まった。
 牧場を管理する県子牛育成協会によると、運動しやすい広大な牧場で栄養のある牧草を食べさせて育てようと県内約50の畜産農家が毎年預けている。1951年から行われ、今年は10月下旬までに段階的に約450頭が放牧される予定という。
 10日はホルスタインや黒毛和牛約170頭が運び込まれ、月齢や妊娠の有無などでグループ分けした後に放牧した。牛は鳴き声を上げながら草をはんだり、走り回ったりしていた。
 協会の専務理事は「農家から大事な牛を預かっている。しっかりと育て、無事に帰したい」と話した。

(写真)牧草をはむ牛=北杜市大泉町西井出

【山梨日日新聞 5月11日掲載】

【山梨県内のニュース】

甲斐犬PRまんじゅうで南ア市と清月が商品化

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 南アルプス市と菓子製造販売の「清月」(南アルプス市桃園)は、同市芦安地区が発祥とされる国の天然記念物「甲斐犬」をモチーフにしたまんじゅうを作った。県内外に甲斐犬の魅力をPRする。
 まんじゅうは「一代一主の侍 甲斐犬チョコまんじゅう」と名付けた。チョコレートを練り込んだあんこをミルク生地で包んで焼いた後、甲斐犬の肉球をイメージした焼き印を入れている。ダークチョコとホワイトチョコの2種類がある。
 パッケージには甲斐犬をイメージしたキャラクター「がく」「そら」のイラストを入れ、箱詰めの商品には甲斐犬の歴史や特徴を紹介する説明書を添えている。昨年11月から開発を進め、3月に商品化した。1個162円。県内の清月全店で販売している。
 同社の専務は「菓子が甲斐犬についての会話を広げるきっかけになってほしい」と話した。市観光商工課の担当者は「甲斐犬をPRする商品はまだ少ないので、商品化はうれしい。土産として購入し市の観光PRに一役買ってほしい」と話している。

(写真)甲斐犬をモチーフにして作られた「一代一主の侍 甲斐犬チョコまんじゅう」=南アルプス市桃園

【山梨日日新聞 5月11日掲載】

【山岳館便り】

芦安協力隊員を委嘱

 南アルプス市は、兵庫県洲本市出身の女性を芦安地区地域おこし協力隊員に委嘱した。
 委嘱した女性は東京都内の旅行会社に勤務する中で、自然に囲まれた地域の観光産業に興味を持ち、地域おこし協力隊に応募した。
 委嘱した女性は市芦安窓口サービスセンターを拠点に、地域の文化や資源を生かした特産品開発や、鳥獣被害の少ない農作物の栽培、南アルプスの山々を訪れる登山者と集落をつなぐ観光プランの立案などに3年間取り組む。
 4月27日に市役所で行われた委嘱式で、金丸一元市長が女性に委嘱状を手渡した。委嘱した女性は「芦安地区で暮らす人々の魅力も伝えられるような活動をしていきたい」と話している。

【山梨日日新聞 5月8日掲載】

【山岳関連ニュース】

林野火災の予防グッズ配り啓発 甲州・大菩薩峠

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 東山梨消防本部は5日までのゴールデンウイーク期間中、甲州市塩山上萩原の大菩薩峠で林野火災の予防を呼び掛ける啓発活動を行っている。
 1日は消防職員2人が、チラシやマスクなどの啓発グッズ約50セットを登山客に配布。たばこやたき火の不始末に注意を呼び掛けた。活動は4月24日から行っていて、5月5日まで計8日間実施する。
 同本部によると、管内の林野火災は2020年は1件だったが、21年は4月末時点で3件発生。担当者は「林野火災は被害も甚大になりやすい。入山時は火の取り扱いに一層の注意をお願いしたい」と呼び掛けている。

(写真)林野火災の防止を呼び掛ける消防職員=甲州市塩山上萩原

【山梨日日新聞 5月5日掲載】

【山岳関連ニュース】

新緑めぐり コントラスト

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 新緑の最盛期を迎えた甲斐市西八幡の釜無川左岸。晴れた朝には雪を頂いた農鳥岳や間ノ岳など南アルプスの高山が、緑とコントラストを描く。左岸の農地では、農家が特産である「やはたいも」などの栽培作業に追われている。

【山梨日日新聞 5月4日掲載】

【山梨県内のニュース】

巨大こいのぼり登場 南ア重文・安藤家住宅で展示

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 端午の節句(5月5日)に合わせ、南アルプス市西南湖の重要文化財・安藤家住宅で、巨大なこいのぼりや節句飾りが展示されている。
 約80年前に市内の染物店で作られた全長約9メートルのこいのぼりや、江戸時代後期から明治時代中期に流行した県内独自の節句飾り「かなかんぶつ」など約25点を展示。市民から寄贈された五月人形やかぶと飾りも並んでいる。
 4月23日には同市の南湖保育所年長の26人が見学に訪れた。園児は「こいのぼりが大きくてかっこよかった」と話した。
 展示は5月31日まで。午前9時~午後4時半。火曜日休館(4日は開館し、6日振替休館)。入館料は大人300円、小中高生100円。

(写真)全長約9メートルのこいのぼりを眺める子どもたち=南アルプス市西南湖

【山梨日日新聞 5月3日掲載】

【山梨県内のニュース】

連なる紫紺7万本 南ア・滝沢川

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 南アルプス市の滝沢川沿いに植えられたアヤメが見頃を迎え、訪れた人が鮮やかな紫紺の花を眺めたり写真を撮ったりして楽しんでいる。
 市観光商工課によると、川の両岸約1キロにわたって約7万本のアヤメが植えられ、個人や団体がボランティアで管理している。今年は昨年より1週間ほど早い4月中旬から咲き始めた。見頃は5月上旬まで。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、5月8日に開催予定だった「アヤメフェア2021」は中止となっている。

(写真)見頃を迎えたアヤメ=南アルプス市小笠原(4月30日撮影)

【山梨日日新聞 5月3日掲載】