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 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

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【山岳館便り】

芦安登山客確保へ情報発信

早川連絡道路開通後の減少懸念 南ア市指針 物販・飲食の充実明記

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 南アルプス市は、芦安地区の活性化に関する指針「芦安グランドデザイン」を策定した。指針では2026年度に開通予定の芦安芦倉と早川町奈良田を結ぶ「早川・芦安連絡道路」の影響を検証。県外の登山愛好家を対象に行ったアンケートから、芦安地区を利用する登山者の半数が早川町側にルートを変更する可能性を踏まえて、情報発信の強化や物販・飲食施設の充実を明記した。

 連絡道路は南アルプス・広河原へ向かう、早川町側のルート(奈良田ルート)と南アルプス市側のルート(芦安ルート)を結ぶ。市は開通の影響を調べるために、2017年6月30日から7月5日にかけて、県外の登山愛好家800人にインターネットでアンケートを実施。このうち、芦安ルートでの登山経験がある750人には、連絡道路開通後に登山ルートを変更するか聞いた。

 首都圏在住者では、奈良田ルートへ変更すると回答した人は24.6%、関西圏は34.4%。芦安ルートを継続して利用すると答えた人はそれぞれ26.7%、23.3%だった。両ルートを同じ割合で利用する人はそれぞれ20.8%、16.7%だった。

 アンケート結果を踏まえ、指針では「既存の登山客の半数は奈良田ルートへ変更する可能性がある」と指摘。連絡道路開通による利便性の向上で全体の登山客は増加するものの、芦安ルートでは増加が限定的になる可能性に言及している。

 市政策推進課は「奈良田ルートは道路の整備状況が良好。『秘境』とも呼ばれる奈良田を訪れたい、と憧れる登山者も多いのではないか」と芦安ルートを選択しない理由を分析している。

 指針では地区の活性化策を明記。公営温泉施設の改修や特産品の開発支援のほか、南アルプス山岳観光の拠点となる芦安山岳館の資料を活用したホームページの充実、中部横断自動車道の全線開通を見据えた静岡以西への情報発信強化を盛り込んだ。

 同課の担当者は「開通後も芦安ルートを選択してもらい、地域の活性化につながるよう住民と一緒に考えながら対策を進めていきたい」と話している。

 【早川・芦安連絡道路】 南アルプスの玄関口である広河原へ向かう二つのルート(早川町側の県道南アルプス公園線と南アルプス市側の南アルプス林道)を結ぶ。長さは約4キロで、トンネル区間は約3.5キロ。県が昨年度着工し、2026年度の完成を目指している。

【山梨日日新聞 5月22日掲載】

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