芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

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2017年11月

【山岳関連ニュース】

ツメレンゲ群生地保護 大月・花咲山

山岳ガイド藤本さん、新たな名所めざす

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 大月市大月町真木の山岳ガイド藤本政幸さん(75)は10年前から、地域住民が管理している同所の花咲山(標高761メートル)で、環境省が準絶滅危惧種に指定している植物「ツメレンゲ」の保護活動に取り組んでいる。地域の新たな名所にしようと、登山者に踏まれないよう群生地をロープで囲ったり、見回りをしたりしている。登山道の整備も始めた。藤本さんは「長年保護を続け、ようやく見応えのある場所になった。多くの人に訪れてほしい」と話している。

 ツメレンゲはベンケイソウ科の多年草。花咲山では、真木地区にある登山口から1時間半ほど歩いた山腹に群生地がある。ただ、群生地が登山道上にあったため、多くのツメレンゲが登山者に踏まれ、育たない状況が続いていたという。

 藤本さんは、有志と共に群生地の脇に迂回路を整備し、ロープを張って立ち入り自粛と保護を呼び掛けた。その後も監視活動などを続けた結果、ツメレンゲは順調に生育し、今秋には幅2メートル、長さ20メートルにわたって数万株が自生するまでに回復した。

 11日には、藤本さんと有志11人で群生地周辺の登山道約1.5キロを整備。下草を刈ったり、倒木を撤去したりした。また、樹木などにリボンを巻き付けて目印を作り、群生地に向かう道筋が分かるようにした。今後、看板の設置も進める予定だ。

 ツメレンゲは例年11月上旬~下旬に見頃を迎える。藤本さんは「地域活性化につながればうれしい」と話し、「群生地を壊さないよう、自然への配慮を忘れずに登山を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 【写真】有志と共に群生地周辺の登山道を整備する藤本政幸さん(右)=大月市大月町真木

【山梨日日新聞 11月30日掲載】

【山岳関連ニュース】

大月・岩殿登山の規制解除へ

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 大月市は12月7日、8月の台風5号による土砂崩落で入山を全面規制していた岩殿山(標高634メートル)の規制を一部解除する。損壊した登山道の迂回路を整備するなどし、約4カ月ぶりに登山ができるようにした。

 市産業観光課によると、岩殿山は「強瀬」「浅利」「畑倉」「岩殿」の四つの登山ルートがあり、「岩殿」を除く3ルートの規制を解く。JR大月駅から距離が近く、利用する登山客が最も多い南側の強瀬ルートでは、登山道が破損しており、規制解除のため迂回路を整備した。

 迂回路は、強瀬ルートの途中で分岐して中腹にある「丸山公園」に接続する約130メートルで、道幅は約1メートル。早期開通に向けて8月末からルートの検討を始め、枯れ木や枝を伐採して道幅を確保し、斜面には木製の階段を設置した。12月7日までに、ぬかるんでいる箇所に木製のチップを敷き整備を終える。丸山公園から山頂までの登山道は破損していないため、従来の道を使う。

 岩殿山は世界文化遺産・富士山の眺望に優れる景勝地として「登山客から人気の山」(同課)で、県東部地域を代表する観光スポットの一つ。同課の担当者は「初日の出に合わせて登山がしたいという要望が多くあったが、何とか間に合わせることができた。今後も復旧作業を進め、早期の全面規制解除を目指したい」と話している。

 【写真】枯れ木や枝を間伐するなどして大月市が整備した迂回路=大月・岩殿山

【山梨日日新聞 11月30日掲載】

【山岳館便り】

お知らせ

 調整中でした南アルプスNET「夜叉神峠ライブカメラ」ですが、本日復旧しましたのでお知らせいたします。 ご不便をおかけし申し訳ございませんでした。

【山岳関連ニュース】

富士山眺望トレイル 笛吹の山走り抜け

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 笛吹市の大蔵経寺山などを舞台にしたトレイルランニングレース「第4回石和・春日居温泉郷 富士山眺望トレイルラン」が26日、行われた=写真。

 11キロと30キロの2コースに、県内外から約370人が参加。春日居スポーツ広場を発着点に、大蔵経寺山や兜山などを巡り、富士山の眺望を楽しみながら健脚を競った。

 レースは、全国でトレイルランレースを展開するNPO法人「スポーツエイド・ジャパン」(埼玉県)が主催。同市もトレイルランナーの誘致につなげようと共催している。

【山梨日日新聞 11月29日掲載】

【山岳関連ニュース】

「都留アルプス」満喫 遊歩道を250人ハイク

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 都留市と市内の登山愛好者らでつくる都留アルプス会(内野一洋会長)は26日、「都留アルプス」と名付けた市内の山々を結ぶ遊歩道の整備完了を記念し、お披露目イベントを開いた。

 富士急行線都留市駅で、会のメンバーらが希望者に登山マップと飲み物を手渡し、都留アルプスのハイキングをPR。市内外の約250人が、思い思いのペースで紅葉した山々を歩いた。コース途中に整備した市内を見下ろすことができる「パノラマ展望台」では、多くのハイキング客が足を止めて景色を楽しんでいた。

 さいたま市の小学4年冨田和喜君は「景色がきれいで楽しい」と笑顔。都留市法能の男性(73)は「きれいに道が整備されていて歩きやすい。市に新しい名所ができて、とてもうれしい」と話していた。

 市内は東西に標高500~700メートルの山が連なる。尾根伝いにあった遊歩道が倒木などで荒れていたことから、市職員や有志が昨年から倒木の撤去や看板と道標の設置などを進めてきた。下谷1丁目の谷村発電所から白木山や長安寺山を経由して、鹿留の住吉神社から下山する約8キロの遊歩道を再整備し、今年9月に作業が完了していた。

 【写真】木を間伐して整備した「パノラマ展望台」から市を見下ろす景色を眺める参加者=都留市内

【山梨日日新聞 11月28日掲載】

【山岳関連ニュース】

県山岳連盟が山の絵画カレンダーを作成

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 県山岳連盟(秋山教之会長)は、2018年のオリジナルカレンダーを作成した=写真。富士山や八ケ岳の油彩など山梨ゆかりの画家による絵画作品をあしらっている。

 カレンダーはA2判で7枚つづり。守山茂さんや武井清さんら県内在住画家の作品を掲載。富士山や甲斐駒ケ岳の平年の初冠雪日のほか、月ごとの日の出と日の入りの時刻など、登山に関わる情報も載せている。

 希望者には郵送で販売する。送料・手数料込み1部1950円で、締め切りは12月10日。問い合わせは県山岳連盟・小沢利一さん、電話090(1997)9038。

 
【山梨日日新聞 11月28日掲載】

【山岳関連ニュース】

噴火防災、避難訓練が重要 甲府で国際シンポ

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 国内外の火山災害の事例から減災策について考える「国際シンポジウム2017 火山噴火と防災対応」(県富士山科学研究所、同実行委主催)が24日、甲府・ホテル談露館で開かれた。国内外の研究者らが意見を交わし、火山の噴火予知が難しいことを前提に、各機関と情報を共有し、避難訓練に取り組むことの重要性を共有した。

 火山の研究者や自治体の防災担当者ら約100人が参加。パネルディスカッションでは、県富士山科学研究所の藤井敏嗣所長がコーディネーターを務め、「各国の事例から富士山が学ぶこと」をテーマに意見を交わした。

 イタリアの研究者は、ベスビオ火山の避難対象者が70万人に上ることに触れ、「避難には2~3日かかると予想している。噴火予測が正しいか分からなくても兆候が見られた時点で避難を開始せざるを得ない」と指摘した。

 迅速な避難に必要なこととして、イタリアの防災の専門家が「事前にバスや鉄道などの輸送機関、受け入れ先と調整をすることが重要」とアドバイス。登山者の安全対策として「入山を登録制にし、山に何人登っているかを把握することも有効」と述べた。

 警報レベルの解除のタイミングについては、ニュージーランドの研究者が「非常に難しいが、生活や経済と安全のバランスを考えなければならい。登山道の閉鎖中には、登山者に他のルートを案内したり、ガイド向けのワークショップを開いたりし、コミュニケーションすることが大事」と話した。

 藤井所長は「噴火の予測は難しく、必ずしも噴火前に噴火警戒レベルが上がるとは限らないことを登山者や住民に理解してもらうことが必要」と強調。その上で「避難訓練や火山防災教育の充実などに取り組むため、富士山火山防災協議会で各機関と連携したい」と話した。

 【写真】火山防災などについて意見を交わしたシンポジウム=甲府・ホテル談露館

【山梨日日新聞 11月25日掲載】

【山岳関連ニュース】

「甲州アルプス」疾走 山岳レースに260人

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 甲州市の山々を駆け巡る山岳耐久レース「甲州アルプスオートルートチャレンジ」(同実行委主催)が19日、同市の塩山ふれあいの森総合公園をメイン会場に開かれた。県内外の約260人が、起伏が激しい過酷なレースに挑んだ。

 大菩薩周辺の山に名付けた「甲州アルプス」を、大会を通じてPRし、登山者を増やそうと初めて開催。地元関係者やトレイルランの競技者で実行委を組織し、今夏から、登山道整備やコース設定などの準備を進めてきた。

 塩山ふれあいの森総合公園を発着点に、距離が異なる3コースを用意。上日川峠や小金沢山、曲沢峠などを通る64キロの「オートルートチャレンジ」は午前5時に、47キロの「リリールートチャレンジ」は午前8時、25キロの「スピードルートチャレンジ」は同8時10分にスタートした。

 事故防止のため、コースには救護や監視役としてボランティアを配置。参加者はレース中に見える甲府盆地の風景や紅葉を楽しみながら、「甲州アルプス」を駆け抜けた。

 大会は、甲州市観光大使でプロ山岳アスリートの小川壮太さん(40)が実行委員長とコースディレクターを務めた。

 【写真】スタートする選手=甲州市塩山ふれあいの森総合公園

【山梨日日新聞 11月20日掲載】

【山岳関連ニュース】

自転車の愛好家が南ア山麓を巡る

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 富士川町のNPO法人やまなしサイクルプロジェクト(青木茂樹理事長)は18、19の両日、自転車で南アルプス山麓を巡る「南アルプスロングライド2017」を開いている。

 18日は同町青柳町の道の駅富士川を発着点に南アルプス、韮崎、北杜の3市を巡る約80キロの「白州・韮崎ステージ」、南アルプス市を巡る約35キロの「プチ・南アルプスステージ」を行い、県内外から約320人が参加した。

 ゴールや休憩ポイントでは、同町の郷土料理「みみ」などが振る舞われ、参加者は地元の食を楽しんだ。

 19日は峡南方面を巡る「ツール・ド・富士川ステージ」(約108キロ)が予定されていて、約500人がエントリーしている。

 【写真】スタートする参加者=富士川町青柳町

【山梨日日新聞 11月19日掲載】

【山岳関連ニュース】

SNSで遭難ストップ 県警が啓発強化

「低い山だから大丈夫は妄想」 照明持たぬ者入るべからず

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 山梨県内で今年発生した山岳遭難は15日現在で155件に上り、遭難者とともに過去最多だった昨年を上回る事態となっている。11月だけで20件発生し、県警は発信力がある会員制交流サイト(SNS)を活用し、遭難の原因や遭難防止対策を繰り返して訴える厳戒態勢を取っている。紅葉は見頃が最終盤を迎え、今週末も多くの人の入山が予想される。18日は雨の予報が出ていて、県警は注意を呼び掛けている。

 「雪のない低い山だから大丈夫というのは妄想」「照明もたざる者山に入るべからず」-。県警のツイッターは今月に入って頻繁に山中での注意事項が投稿されている。中には「山で道に迷うと最悪死にます」と厳しいメッセージも並ぶ。

 県警は登山者が利用する駅や登山口などで遭難に注意を呼び掛けてきたが、発生に歯止めがかからない。ツイッターは具体的な遭難事例を挙げて、無理のない安全な登山を呼び掛けている。

 県警地域課によると、15日現在の発生件数(暫定値)は統計を取り始めた1965年以降で最多だった昨年の149件を6件上回り、遭難者も172人で昨年より12人増え最多。11月の発生件数は月半ばで20件に達し、過去の月間件数を大幅に上回る。

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 「常に現在地を確認できるよう地図、スマートフォンを常備することやヘッドライトや防寒具の準備を怠らないでほしい」。16日に日本山岳会山梨支部などが甲府・山梨学院大生涯学習センターで開いた登山基礎講座で、県警地域課の飛弾晶夫警部補は約30人の参加者に呼び掛けた。

 飛弾警部補は装備や体力が不十分な登山者が増えていると指摘。単独登山を控え、時間に余裕を持った登山計画を立てることなどをアドバイスし、遭難した際の取るべき行動も解説した。

 甲府地方気象台によると、18日は夕方ごろまでところにより雨が降る見込み。山間地では降雪の可能性もあるという。気温も平年を下回ることが予想され、気象台の担当者は「登山などには十分気を付けてほしい」と話す。

 県警地域課の細田茂樹次席は「落ち葉で滑りやすくなったり、日没が早くなったりして遭難のリスクが高まっている。さまざまな方法で注意を呼び掛ける」と話している。

 【写真】県警地域課の飛弾晶夫警部補が山岳遭難の傾向や対処方法を解説した講座=甲府・山梨学院大生涯学習センター

【山梨日日新聞 11月17日掲載】