芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

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2015年6月

【山梨県内のニュース】

八ヶ岳、金峰山、昇仙峡エリア エコパーク登録検討 県が着手

 山梨県は29日までに、八ケ岳や金峰山を含む地域について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」登録に向けて検討に入った。対象として、秩父多摩甲斐国立公園と八ケ岳中信高原国定公園を想定。庁内連絡会議を設け、自然環境などを調査している。今後、関係市町村に連携を呼び掛けて地元の機運を高め、推進体制を整える考えだ。

 エコパークは、生態系の保全と持続可能な利活用の両方が目的。国内では昨年の南アルプスを含め7カ所が登録されている。登録に向けては、国内委員会の分科会審査を経てユネスコ本部へ申請する。

 県みどり自然課によると、山梨県内には世界文化遺産・富士山を含む富士箱根伊豆、南アルプスの両国立公園に加え、秩父多摩甲斐国立公園がある。また、国立公園に準じる景観などを有する八ケ岳中信高原国定公園がある。後藤斎知事は昇仙峡や金峰山(同国立公園内)、八ケ岳(同国定公園内)のエコパーク登録推進を公約に掲げている。

 県は部局横断的な連絡会議を設置し、エコパーク申請を見据えた基礎資料として両公園の保全状況、自然を生かした研究や教育などの取り組みについて情報収集。申請には自然環境を厳重に保全する核心地域、自然との共生を目指す緩衝地域、住民が生活し経済発展を図る移行地域の設定が必要で、登録に向けたコンセプトとともに専門家の意見を聞きながら検討している。

 一方、県は既に一部の県内市町村と事務レベルで協議しているが、地元の機運を高めることが不可欠。また秩父多摩甲斐国立公園は1都3県15市町村にまたがり、山梨県のエリアは37・1%(4万6834ヘクタール)。山梨、長野両県の16市町村にまたがる八ケ岳中信高原国定公園も10・3%(4088ヘクタール)で、緩衝地域や移行地域の設定によって他県との連携も必要となる。

 県森林環境部は「市町村や団体をつなぐ役割を果たし、登録の機運を盛り上げたい」としている。

【山梨日日新聞 6月30日掲載】

【山岳関連ニュース】

安全登山願い蔓払い 南ア・広河原で開山祭

Photo_3 南アルプス市芦安芦倉の広河原で27日、開山祭が開かれ、北岳など3千メートル級の山々が連なる南アルプスの登山シーズンが幕開けした。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録されてから2回目の夏山シーズンで、多くの登山者らが訪れた。

 関係者ら約200人が出席。金丸一元市長が「エコパークの自然と人間の共生という理念を、多くの人に周知していかなければならない」とあいさつした。

 登山者の安全を祈って行う「蔓払い」の儀式では、花輪進市議が山の案内役に扮し、組み上げた藤やヤマブドウの蔓約70本を切り開いた。芦安中の生徒が「北岳の歌」「雪山賛歌」を合唱、登山者らに手打ちそばが振る舞われた。

 一方、南アルプス署は野呂川広河原インフォメーションセンター内に広河原臨時警備派出所を開設。8月下旬までの週末、署員2人が常駐し、登山計画書の提出を呼び掛ける。

 1泊2日で北岳に向かうという東京都八王子市の会社員高安博喜さん(55)は「エコパークという言葉も南アルプスの登録も、知らなかった。世界に誇れる南アルプスの自然を、もっと周知していってほしい」と話していた。

(写真)組み上げた蔓をおので切り開く「蔓払い」=南アルプス市芦安芦倉

【山梨日日新聞 6月28日掲載】

【山梨県内のニュース】

リニア603キロ ギネス認定 JR東海 最速更新5回目

 JR東海は26日、山梨リニア実験線(上野原市-笛吹市、42・8キロ)で、超電導リニアモーターカーが4月21日に出した時速603キロが、磁気浮上式鉄道の最速記録としてギネス世界記録に認定されたと発表した。これまでギネス記録だった同実験線の時速581キロを22キロ更新した。

 JR東海によると、認定は6月25日付。603キロを出した4月21日の走行試験は、空気抵抗などに関するデータ収集のために行われた。

 山梨リニア実験線は先行区間(18・4キロ、都留市-大月市)で1997年4月に走行試験がスタート。実験線を走行したリニアの最高速度がギネス認定されるのは有人、無人走行を合わせて今回が5回目となる。

 リニア中央新幹線は最高時速500キロで走行予定。同社は今後、500キロを大きく超える走行試験を予定しておらず、柘植康英社長は4月の記者会見で「営業線の速度を考えると、それ(時速603キロ)を上回ることに意味はない」とさらなる記録更新に否定的な見解を示している。

 同社は今回のギネス認定について「登録は喜ばしい。今後もリニア中央新幹線の技術の向上を進めたい」としている。

【山梨日日新聞 6月27日掲載】

【山岳関連ニュース】

南アルプス エコパーク2年目、夏山始動 登山者「自然保護を」

Photo_9 南アルプスの登山口・広河原に通じる林道と県道の冬季閉鎖が25日に解除され、一般車両の通行を禁止する「マイカー規制」が始まった。南アルプスが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録されてから2年目の夏山シーズン。登山者からはこれまで以上に自然保護の強化を求める声が上がった。

 マイカー規制は排ガスを抑制し、自然保護につなげようと林道南アルプス線(夜叉神~広河原間14キロ)と、県道南アルプス公園線(奈良田~広河原間18キロ)の2ルートで11月9日までの138日間実施。初日は登山者や釣り客が、バスや乗り合いタクシーの発着所から続々と広河原へ向かった。

 北岳を目指す東京都杉並区の会社員渋谷隆光さん(67)は「南アルプスの魅力は緑が豊かなこと。高山植物を荒らすシカの食害対策に力を入れてほしい」と述べ、エコパークエリア内での自然保護強化を求めた。

 また、さいたま市の公務員加藤秀明さん(24)は、エコパーク登録を周知する必要性を指摘。自身も登録を知らずに訪れたと言い、「少しでも自然保護につながるならば、もっと周知するべきだ」と話した。このほかリニア中央新幹線のトンネル工事の影響を懸念する声もあった。

(写真)広河原行きのバスに乗り込む登山者=南アルプス市営芦安駐車場

【山梨日日新聞 6月26日掲載】

【季節の便り】

幸せのヒマワリ花束に 南アの男性 200本育て知人へ贈る

Photo_2 南アルプス市飯野新田の高畑次男さん(76)は、同所の畑で育てたヒマワリを、切り花にして知人らにプレゼントしている。

 定年退職後の趣味として野菜、果樹を育てている高畑さんは「希望や幸福感をもたらすといわれるヒマワリは、見る人を幸せな気分にする」と、10年前から畑の空いたスペースでヒマワリを育て始めた。毎年4月に種をまき、夏を迎えると、大きさ80センチ~120センチぐらいのヒマワリが約200本咲き誇る。

 知人から「ヒマワリがほしい」とお願いされたことがきっかけで、今年からプレゼントするようになった。ヒマワリを切って、花束にしている。もらった人は花瓶などに入れて自宅に飾っているという。

 評判が口コミで広がり、これまでに50人以上にヒマワリを贈った。今年は暖かい日が続き、例年よりも1カ月ほど早い6月上旬に咲き始め、現在、見頃を迎えている。

 ヒマワリのプレゼントが好評だったこともあり、来年はより多くの種をまく予定。高畑さんは「たくさんの人に喜んでもらえることが何よりもうれしい。ライフワークの一つとしてできるかぎり続けていきたい」と話している。

(写真)ヒマワリを栽培し、知人らにプレゼントしている高畑次男さん=南アルプス市飯野新田

【山梨日日新聞 6月26日掲載】

【山岳関連ニュース】

南ア、エコパーク2年目の夏 マイカー規制 あすから開始

 南アルプスの登山口である広河原に通じる林道と県道の冬季閉鎖が解除され、マイカー規制が25日から始まる。規制は、車の排ガスを抑制して自然保護につなげるのが目的。南アルプスは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録されてから2年目の夏山シーズンを迎える。

 マイカー規制は、南アルプス山岳交通適正化協議会(会長・金丸一元南アルプス市長)が実施。林道南アルプス線(夜叉神~広河原間14キロ)と、県道南アルプス公園線(奈良田~広河原間18キロ)の2ルートで11月9日までの138日間実施する。

 期間中、一般車両は通行できず、林道、県道とも業者がバスやタクシーを運行する。今シーズンも管理費や環境保全対策費として、利用者に片道100円の負担を求める。マイカー客がバスやタクシーに乗り換えるための駐車場は、芦安地区に約550台分、奈良田地区に約300台分が確保されている。

 県中北林務環境事務所によると、林道南アルプス線の広河原の3キロ手前の立石沢付近で4月中旬に起きた土砂崩落の復旧工事は終了しておらず、交通誘導員を配置するという。

 昨年は夏山シーズン中に土砂崩落が発生し、林道南アルプス線が53日間通行止めとなった。芦安地区で白雲荘を経営する伊東隆雅さん(62)は「昨年は土砂崩落で大きな痛手を受けた。エコパーク登録から1年がたった今年は多くの観光客が訪れることと、何も起こらずにシーズン通して通行できることを願っている」と話している。  

【山梨日日新聞 6月24日掲載】

【山岳館便り】

エコパーク1年で企画展 犬塚さんの絵画並ぶ 芦安山岳館 北岳など31点

Photo 南アルプスの国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」登録1周年を記念した企画展「自然児 犬塚勉絵画展」(山梨日日新聞社、山梨放送、南アルプス市主催)が20日、同市芦安芦倉の南アルプス芦安山岳館で始まった。

 犬塚勉さん(1949~88年)は川崎市に生まれ、6歳で東京・稲城村(現稲城市)に転居。多摩丘陵と多摩川の自然に囲まれて育った。都内の小中学校で美術教師をしながら南アルプスなどに登り、自然の姿を描いてきた。企画展では北岳の稜線を描いた代表作「縦走路」など絵画31点や、犬塚さんが使っていた登山道具などが展示されている。

 同日はオープニングセレモニーが行われ、関係者約60人が出席。塩沢久仙館長は「絵画展をきっかけに南アルプスのいいところを知ってもらい、エコパークの活動推進につながってほしい」と話していた。

 企画展は10月25日まで。入場料は大人(中学生以上)500円、子ども250円。開館は午前9時~午後5時。休館日は水曜日(7月23日~8月31日は無休)。問い合わせは同館、電話055(288)2125。

(写真)南アルプスのユネスコエコパーク登録1周年を記念した企画展=南アルプス芦安山岳館  

【山梨日日新聞 6月21日掲載】

【山梨県内のニュース】

登録記念物に七里岩 韮崎 県内初の指定へ 文化審答申

Photo_6 文化審議会は19日、韮崎市の七里岩にある屏風岩を登録記念物(名勝)に選定するよう下村博文文部科学相に答申した。韮崎市教委が1月に文科相に意見書を提出し、登録を目指していた。告示を経て「七里岩」の名称で県内初の登録記念物となる見通し。

 七里岩は約20万年前の古阿弥陀岳(現在の八ケ岳)の山体崩壊による高さ約40~150メートルの断崖地形で、釜無川と塩川の浸食で形成された総延長約30キロの台地。「韮崎」の地名は、ニラの葉のような形状をしている七里岩に由来するとの言い伝えもある。

 登録の対象となった屏風岩は七里岩の一部で、新府城跡の北西部にある。岩の上には釜無川を鎮める水神「九頭竜」が祭られ、鳥居がある。

 市教委の閏間俊明さんは「七里岩は市の景観を特徴づけるもので、歴史を考える上でも不可欠。登録を機に価値を見詰め直し、保護・活用するきっかけになることを願っている」と話している。

 文化審はほかに「佐渡相川の鉱山及び鉱山町の文化的景観」(新潟県佐渡市)など3件を重要文化的景観に選定し、吉野川中流の渓谷「大歩危」(徳島県三好市)など3件を名勝に指定するよう求めた。1877(明治10)年操業の日本初の絹糸紡績工場「旧新町紡績所」(群馬県高崎市)など6件の史跡指定、「伊万里湾カブトガニ繁殖地」(佐賀県伊万里市)など3件の天然記念物指定も答申した。

 旧佐渡鉱山は2017年の世界文化遺産登録を目指しており、今回の指定で国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦に必要な遺構の保護措置が全て整う。  

(写真)七里岩にある屏風岩(中央)。奥に富士山が見える=韮崎市上祖母石(韮崎市教委提供、1月)

【山梨日日新聞 6月20日掲載】

【季節の便り】

ラベンダー10万本香る 富士河口湖

Photo_3 「2015河口湖ハーブフェスティバル」(同実行委主催)が19日、富士河口湖町小立の八木崎公園と、同町大石の大石公園で始まった。

 町観光課によると、両公園合わせて約2・2ヘクタールの敷地に、ラベンダー約10万本が植えられている。現在は早咲きのラベンダーが九分咲きで見頃を迎えている。遅咲きのラベンダーもこれから続々と色づき、6月下旬から7月上旬にかけて最盛期となる見通し。19日は多くの観光客が訪れ、一面のラベンダーの花壇をバックに記念撮影するなどしていた。

 八木崎公園会場は7月12日、大石公園会場は7月20日まで。期間中は両公園に特設ブースを設け、地域の特産品などを販売している。

(写真)見頃を迎えた早咲きのラベンダー=富士河口湖・八木崎公園

【山梨日日新聞 6月20日掲載】

【山梨県内のニュース】

桃「夢みずき」評価上々 玉張りよく甘い/ハウスでもOK 農家主力品種へ期待

Photo_5 峡東地域の農家で、県果樹試験場が開発した桃の新品種「夢みずき」への評価が高まっている。2011年から苗木の配布が始まり、栽培農家からは「糖度が高く、玉張りもよい」との声が上がる。ハウス栽培にも適しているといい、JAの担当者は「今後桃の主力品種の一つになる可能性を秘めている」と期待する。

 夢みずきは00年、オリジナル品種の開発を進めていた県果樹試験場が「浅間白桃」と「暁星」と交雑して作り、13年6月に品種登録された。県内の各JAを通じて農家に苗木を配っていて、配布済みの約千本のうち約8割が峡東地域にあるという。

 約200軒の農家に夢みずきの苗木を配布したJAフルーツ山梨の担当者は「一つ一つの実に“当たり外れ”がなく、おいしい桃ができる」と評価する。渋みが少なく、色づきが良いといった特長もあるという。同JA管内では昨年から出荷が始まり、約400キロが収穫された。今シーズンは1トン近くまで増える見通しになっている。露地栽培は早い地域で7月上旬から収穫が始まる。

 露地だけでなく、ハウス栽培への適性もあるという。甲州市塩山西広門田の北井功司さん(72)のハウスでは、11年に夢みずき1本を植え、栽培している。今シーズンから本格的な収穫を始めていて、北井さんは「糖度は15度以上あり、ほかの品種と比べても高い。栽培も特に苦労する面がないので、非常に優れた品種だと思う」と話す。

 県果樹試験場の担当者は「山梨で生まれたオリジナル品種として、広く普及を進めていきたい」と話している。

(写真)収穫期を迎えたハウス栽培の「夢みずき」=甲州市塩山西広門田

  【山梨日日新聞 6月17日掲載】