芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

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2015年5月

【季節の便り】

川面に光の乱舞 身延

Photo_2 身延町一色の一色川で、初夏の風物詩であるゲンジボタルの乱舞が始まった。一色ホタル保存会(近藤義長会長)によると、蛍の発生時期は例年より10日以上早く、今年は5月中旬に中流域で数十匹が飛び始めた。観光客の受け入れを1週間ほど前倒し、23日に町営駐車場を開いた。

 現在は見頃を迎えている。夕暮れから無数の光の群れが川面を照らして飛び交っている。飛翔のピークは6月上旬。一色ホタルまつりは6月6日に開かれる。

 近藤会長は「春先から気温が高い日が多かったため発生時期が早まったのだろう。蛍の数は例年より多く、見応えがある」と話している。

(写真)川面を乱舞するゲンジボタル(約50秒露光)=身延町一色の一色川  

【山梨日日新聞 5月31日掲載】

【山梨県内のニュース】

リニア体感 500キロに歓声 初の県民向け試乗に473人

Photo_3 2027年のリニア中央新幹線開業に向け、山梨県民を対象にしたリニアモーターカーの試乗会が29日、山梨リニア実験線(上野原市-笛吹市、42・8キロ)で開かれた。県が主催し、県民向け試乗会は実験線の延伸後初めて。50倍以上の高倍率から抽選で選ばれ473人が、時速500キロの走行を体感した。

 この日は計5便が走行。第1便には98人が乗車し、出発から5分後に車内モニターの速度表示が500キロに達すると、拍手と歓声がわき起こった。デジタルカメラや携帯電話で、モニターを撮影する人も見られた。

 家族6人で乗車した富士吉田市小明見、会社員羽田隼人さん(36)は「思ったより揺れは小さかった。開業すれば移動時間が大幅に短縮され、名古屋、関西など旅行の行き先が広がる」と感想。長女で明見小4年の璃子さん(9)は「リニアに乗って、家族旅行に行きたい。乗ったことを友達にも自慢したい」と話した。

 都留市四日市場、無職浅川住子さん(77)は「実験線の近くに住み、普段は眺めるだけだが、乗ってみると快適な旅だった。技術力の高さを感じた」と語った。

 県は7月28、29日と、11月にも県民向けの試乗会を予定している。一方、JR東海は7、8月に計14日間、過去最多の計9240席を用意して試乗会を開く予定で、29日から応募を受け付けている。

(写真)時速500キロに到達し、歓声を上げる県民向け試乗会の参加者=山梨リニア実験線

【山梨日日新聞 5月30日掲載】

【季節の便り】

園内彩るハナショウブ 笛吹・八田御朱印公園

Photo_2 笛吹市石和町八田の県指定文化財「八田家書院」に隣接する「八田御朱印公園」で、ハナショウブが咲き、鮮やかな花が地域住民を楽しませている。

 公園入り口の約230平方メートルの池と周辺の水路には、約70株のハナショウブが植えられている。紫や白の大きな花が咲き、公園に彩りを添えている。

 市教委文化財課によると、20日ごろから咲き始め、現在は四~五分咲きほど。6月上旬が見頃となりそう。

(写真)色鮮やかに咲くハナショウブ=笛吹市石和町八田 

  【山梨日日新聞 5月28日掲載】  

【山梨県内のニュース】

甲府一高に「探究科」 英語科を来春改編 課題解決力養う

 山梨県教委は27日、甲府一高の英語科を「探究科」に改編すると発表した。来春入試から2クラスの募集を始める。英語科は20年以上にわたり英語学習に特化した教育をしてきたが、近年は事象をグローバルな視点で論理的に考え、英語で表現する力が求められていると判断。「英語力に加え、課題を自ら見つけて探究する力を養う」(県教委)学科として再編することを決めた。英語科は2014年入試まで4年連続で定員割れだった。同校関係者からは「新学科設置で受験生離れに歯止めをかける狙いがある」との見方も出ている。 

 県教委新しい学校づくり推進室によると、探究科の定員は1クラス30~40人を想定。1年生で会話重視の英語やプレゼンテーションの基礎などを学んだ後、2年生以降は「社会探究コース」と「科学探究コース」に分かれる。

 生徒は研究したいテーマを自ら設定し、個人研究、集団討議を通して解決への考えを深めていく。総合的な学習の時間を集中的に充てる。英語による公開発表や海外研修など、英語力を磨く場も現状より充実させるという。

 例えば「県産ワイン」をテーマに選んだ場合は、海外販路の開拓に向けてどのような戦略を立て、実践していけばいいかを考察する。  同校は昨年、世界を舞台に活躍する人材育成を目的にした、文科省による「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に指定された。英語科の生徒を中心に、国際的な視野から課題を解決するための授業を受けている。探究科開設にはSGHの目指す教育を推進する狙いがある。全国では京都府や富山県の高校に同様の学科があるという。

 甲府一高の英語科は1991年開設。同校の教員OBの一人は「近年は就職に有利とされる理系の人気が高く、『英語科』では理数系が軽視されないか中学生や保護者に不安の声があり、志望者の減少につながっていた。新学科によって懸念を払拭する狙いがあるのではないか」と指摘している。

 学科再編について、県高教組の小池正久委員長は「一部の生徒を特別扱いするような教育にならないよう配慮してほしい」と要望。山教組の梶原貴委員長は「高校側だけでなく、生徒を送り出す中学側の意見も反映するべきだ」と話している。

【山梨日日新聞 5月28日掲載】

【山岳関連ニュース】

遭難事故の防止 失敗談交え解説 南アで山岳ガイド協

Photo_4 日本山岳ガイド協会は24日、南アルプス市櫛形生涯学習センターあやめホールで、安全登山のための講演会を開いた。

 山岳遭難事故の減少につなげようと企画。北杜市高根町の登山家花谷泰広さんが「安全な山登り 山岳ガイドからの提言」と題して講演した。

 花谷さんは自身の登山での失敗談を振り返りながら「ほとんどの事故が気を付けていれば防げるヒューマンエラーによるもの。登山は厳しい環境で行うことだという自覚を持ってほしい」などと話した=写真。

【山梨日日新聞 5月25日掲載】

【山梨県内のニュース】

河口湖 浮島ブーム再び? 2年ぶり謎の減水、地続きに 観光に期待、影響懸念も

 富士河口湖町の河口湖で水位が低下し、湖南岸と近くの沖にある浮島が地続きになった。浮島へと続く「道」の出現は2013年以来。週末を迎えた23日には、多くの観光客が散策を楽しんでいた。河口湖では約1カ月前から水位の低下が続いていたとみられるが、原因ははっきりしていない。史跡保存施設の六角堂がある浮島は2年前、新たな観光スポットとして大勢の観光客が押し寄せており、地元の観光業者は「再現」を期待。一方、湖に生息する魚の繁殖などへの影響を懸念する声も出ている。

Photo_5 この日は多くの観光客が続々と浮島まで歩いて渡り、記念撮影する姿が見られた。「普段は湖の中にある場所から、景色を見ることができて感激した」。神奈川県厚木市から家族4人で河口湖を訪れた主婦安藤靖子さん(36)は笑顔を見せた。

 付近の観光業者などによると、河口湖で水位が低下し始めたのは1カ月ほど前。約1週間前には浮島に続く道が現れていたという。町生涯学習課によると、河口湖は基準水位からマイナス2・07メートルが平均だが、23日午後1時現在の水位はマイナス2・74メートル。マイナス3メートル台が続いた13年には及ばないものの、平均を0・7メートル下回っている。

Photo_6 13年には春先から10月下旬まで地続きの状態が続いており、その際は少雨が主な要因との見方があった。だが今年4月の河口湖の降水量は133・0ミリと平年(105・0ミリ)を上回っており、同課の担当者は「雨量や雪解け水の流入、放水量などさまざまな要素があると思うが、これほど水位が低下した明確な原因は分からない」と話す。

 2年前は浮島が新たな観光スポットとして脚光を浴び、週末などを中心に例年を上回る観光客が訪れた。湖畔で貸しボート業を営む男性(43)は「前回はボートの利用客も増えた。今回も多くの人が訪れてくれるといい」と期待した。

 一方で、水位の低下によるマイナスの影響を不安視する声もある。2年前の減水時には、コイやフナの産卵場所となる浅瀬が干上がり、繁殖に影響が生じた。またボート場の桟橋周辺の水がなくなり、一部のボート大会が会場変更などの対応を余儀なくされている。

 河口湖漁協の古屋清晴組合長は「水位の低下が続いて魚の産卵場所が減ると、来年や再来年の釣果に影響が出てしまう」との懸念を示した。

(写真上)水位が低下し、湖畔から浮島までが地続きとなった河口湖=富士河口湖町小立

(写真下)水位が低下する前の浮島(昨年5月)

  【山梨日日新聞 5月24日掲載】

【山岳関連ニュース】

エコパーク道標統一 茶系色、一体感を醸成 南ア構成10市町村

 南アルプスの生物圏保存地域「エコパーク」を構成する山梨、長野、静岡の10市町村は、エコパークエリア内にある登山道の案内標識のデザインを統一する。10市町村ごと図柄や大きさなどがばらばらの現状を見直し、順次、景観に配慮したデザインの標識に交換していく。

 エコパークの事務局を務める南アルプス市ユネスコエコパーク推進室によると、エコパークエリア内の登山道は、形や表記、素材などが構成市町村によって異なる標識が設置されている。老朽化で景観を損なったり、観光客から「見えにくい」との声が寄せられているため、エコパーク登録を機に統一感のある標識へ切り替えることにした。

 新しい標識は景観との調和を考えて茶系色とし、素材は木材を使用。英語表記のほか、エコパークのロゴマークと南アルプス国立公園のシンボルマークも掲載する予定。具体的なデザインは今後検討する。

 標識の交換は構成市町村ごとに行う。南アルプス市は本年度から着手し、白根三山の登山道に設置している10カ所の標識を新しくする。

 標識の統一化は6月6日に静岡市で開かれる、南アルプス世界自然遺産登録推進協議会で正式に決定する。南アルプス市ユネスコエコパーク推進室は「すべての標識を変更するのは長期的な取り組みになるが、統一化によってエコパークエリアの一体感の醸成につなげたい」としている。

【山梨日日新聞 5月23日掲載】

【山梨県内のニュース】

村民待望 カラオケ復活 閉店から18年 スナック改装 丹波山 開店準備進む

 丹波山村出身で、村内でスナックを経営していた守岡増さん(69)=東京都昭島市=は、店を18年ぶりにカラオケ店としてリニューアルオープンさせる。客足の減少に伴い店を閉めたが、地元のお年寄りから要望を受け、営業再開を決意した。守岡さんは「地元の人が集まり、楽しめる場にしたい」と意気込んでいる。

Photo_3 スナックは「ムーンリバー」の名称で1984年に開店。村内だけでなく、甲州市や東京都奥多摩町からも来客があったが、村の人口減少とともに次第に客足が遠のき、97年に閉店した。当時はアルコール類を提供する夜の時間帯を中心にした営業形態で、客層も若い世代が多かった。

 「リバーでまたカラオケがしたい」。村内の高齢女性から営業再開を熱望する声を聞くようになった守岡さんは、お年寄りが手料理を持ち寄り、日中に集まれるカラオケ店にすることを計画。7月のオープンに向け、3月から準備を始めた。

Photo_4 店は丹波川沿いにあり、延べ床面積は約30平方メートル。フローリングに張り替えた床にじゅうたんを敷き、ソファを置いた。50インチの大型画面を新設し、マイクも大勢で歌えるように8本を用意。利用人数にかかわらず貸し切りで3時間3千円の料金設定で、気軽に通える店を目指している。

 同村の守屋モリエさん(68)は「営業再開が決まってうれしい。おにぎりや煮物を持ち寄り、友達やきょうだいとカラオケを楽しみたい」と笑顔で話す。守岡さんは「地域のお年寄りが元気で楽しく生活するための手助けがしたい。帰省した親子連れにも利用してほしい」と話している。

(写真上)リニューアルオープンに向け、店内で準備を進める守岡増さん(右)

(写真下)カラオケ店として営業を再開する店舗=いずれも丹波山村

【山梨日日新聞 5月22日掲載】

【山岳関連ニュース】

日本百名山制覇へ 郷里の魅力外から発見 大月市職員 仕事の傍ら挑戦

 大月市職員の山口武彦さん(55)=同市賑岡町ゆりケ丘=は、日本百名山の全登頂を目指し、全国の山々を巡っている。約10年で山梨百名山はすべて登り、日本百名山も30の頂に立つなど、観光客に郷里の山を紹介するために始めた登山が何よりの趣味になっている。「県外の山を登って市内の山の良さを見直し、発信していきたい」と意気込んでいる。

 山口さんが本格的に登山を始めたのは2005年。ほとんど登山経験はなかったが、市内の岩殿山が登山者でにぎわう様子を見て、「富士山の眺望が素晴らしい地元の山を知り、魅力を伝えたい」と考えた。職場の仲間を誘い、山梨百名山に認定されている市内の百蔵山や倉岳山から登り始めた。

 休日は月2、3回のペースで山に入り、次第に「自然と一体になれる」(山口さん)登山の魅力に引かれていった。北岳や甲斐駒ケ岳など国内を代表する山にも登り、13年7月に登った南アルプス・鋸岳で山梨百名山の全山登頂を果たした。

 日本百名山の登頂は、山で会った登山者と話すうちに意識するようになった。休日が限られる在職中は、長野や岐阜、富山県など移動距離が比較的少ない60山を目標に設定。13年10月に登った北アルプス・槍ケ岳で、頂上付近の小屋まで約10時間半を歩き通した経験が印象に残っているという。

 持参の一眼レフカメラで風景や記念写真を撮影し、コースタイムや歩行距離などを表にまとめ、山岳知識を学ぶ意欲も旺盛だ。山口さんは「雄大な景色の中で爽やかな気持ちになれるのが登山の魅力。大月市の山をさらに多くの人に知ってもらう方法を考えたい」と話している。

【山梨日日新聞 5月20日掲載】

【山梨県内のニュース】

国の重要伝統的建造物群 甲州・上条集落 保存地区に選定

Photo_4 江戸後期から昭和期までの切り妻造りの民家や蚕室などが残る甲州市塩山下小田原の上条集落が、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選ばれることが15日、決まった。国の文化審議会が同日、下村博文文部科学相に選定を答申し、近く正式に官報告示される。県内の重伝建の選定は早川町赤沢地区に続いて2カ所目。

 選定が決まったのは上条集落の約15・1ヘクタール。市中央部にある山村集落で、かつて養蚕が盛んだったことを示す、突き上げ屋根を設けた切り妻造りの民家が立ち並んでいる。傾斜地にあり、石垣や石段なども残っている。

 文化庁によると、地域独特の形式を持つ民家がまとまって残っていて、周囲の畑や自然環境と一体となって伝統的な集落の形をとどめていることが価値が高いと判断されたという。

 市教委によると、重伝建に選定されることで、建物の修理や修繕に対し国から助成を受けることができる。市教委は選定を目指し、これまで保存計画の策定や住民への説明会などを進めてきた。

 重伝建は、全国各地に残る歴史的な集落や町並みのうち、意匠的に優秀なものや地域の特色をよく表しているものを対象に選定する。全国ではこれまで109カ所が選ばれている。 

(写真)重要伝統的建造物群保存地区に選ばれることが決まった上条集落=甲州市塩山下小田原(撮影・広瀬徹)

【山梨日日新聞 5月16日掲載】