山梨県立美術館は15日~2月27日、甲府市の同館で展覧会「ひびきあう作品たち 所蔵作品特集展」を開く。同館が所蔵する約1万点の作品の中から、四つのテーマに沿って計約80点を紹介する。
第1章では19世紀のフランスを代表する作家の版画作品を展示。ドラクロワやドービニー、コローらの作品を通し、ロマン主義からリアリズム、ミレーやバルビゾン派へいたるつながりを展観する。第2章は山梨ゆかりの作家による日本画。望月春江や川崎小虎らの作品が並ぶ。
3章は、県内の多くの洋画家を育てた桑原福保と桑原と関わりある画家に焦点を当てた作品を紹介。立体や写真など多彩な表現による現代美術を扱う4章では、現代美術作家・佐藤正明さんや画家・阪本トクロウさんら山梨出身の作家による秀作も展示する。
関連イベントとして、美術館内で1月23日午後2時半から「新春館長トーク」、2月12日午後2時から「学芸員のギャラリートーク」も開かれる。問い合わせは同美術館、電話055(228)3322。
【山梨日日新聞社 1月14日掲載】