この冬一番の寒気が流れ込んだ25、26の両日、県内各地で「厳冬」の光景が広がった。山中湖畔では湖岸が凍り、強風にあおられた湖面は波立ち、富士山からは雪煙が上がった。甲府市の野猿谷林道沿いではつららができ、寒さが厳しい郡内地域では滝が結氷した。
野猿谷 林道沿い(甲府)
甲府市の荒川ダム上流の野猿谷林道沿いで25日に見られた大きなつらら。左岸の斜面からしみ出した水が洞門の上から流れ落ちながら凍り、いくつもの長いつららができていた
母の白滝(富士河口湖)
落差約15メートルの滝の大部分が結氷した富士河口湖町河口の「母の白滝」。凍結した滝を撮影するなどして観光客らが厳寒ならではの風景を楽しんでいる。気候にもよるが、2月中旬ごろまで楽しめるという
太郎・次郎滝(都留)
つららが幾重にも重なった都留市の「十日市場・夏狩湧水群」にある観光名所「太郎・次郎滝」(同市夏狩)。滝の周辺や遊歩道では25日、滝の水が周囲の草木に飛散して凍る「しぶき氷」という幻想的な風景も見られた
【山梨日日新聞 1月27日掲載】