南アルプス市加賀美の若草瓦会館で、「甲州十日市だるま」の制作がピークを迎えている。作業は1月下旬まで続き、約1200個を仕上げるという。
長野県の老舗だるまメーカーから取り寄せた大小さまざまな型に、会館スタッフや市商工会関係者ら5人が色付けしている。鶴や亀をモチーフにした眉やひげを丹念に描き込み、「福」などの文字を入れている。
館長は「だるまを家庭などで飾り、良い一年を迎えてほしい」と話した。
だるまは、甲府盆地に春を呼ぶ祭りとして知られる南アルプス市の「十日市祭典」の名物だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年連続の中止が決定。祭典を主催する若草まちおこし協同組合はインターネットで予約を受け付け、2月10、11日に会館で手渡す予定。
【山梨日日新聞 1月6日掲載】