
新山梨環状道路東部区間のうち甲府市の西下条ランプ-落合西IC(インターチェンジ)間(1・6キロ)が19日、供用開始された。朝のピーク時に国道140、358号を利用して同区間を走行する場合に比べ、約17分間短縮できるという。午後4時、一般車両の走行が始まった。
午前中、県が甲府・アイメッセ山梨で行った開通記念式典には、長崎幸太郎知事や樋口雄一甲府市長、工事関係者ら約130人が出席。長崎知事は「開通により渋滞の緩和や死傷事故の減少が見込める。社会インフラの整備が、コロナ禍からの経済活動の回復になると期待している」などとあいさつした。
式典後、西下条ランプ付近で通り初めセレモニーがあり、甲府市下今井町の甲南立正保育園児約30人が記念演奏としてマーチングを披露した。長崎知事らがテープカットとくす玉を割って開通を祝った。
南甲府署のパトカーを先頭に関係者らを乗せた車が走行した。午後4時、供用開始となり、一般車両が道路を走行する姿が見られた。
県道路整備課によると、同区間は東部区間7・1キロの一部。西下条ランプは国道358号、落合西ICは県道甲府精進湖線と接続する。幅員は2車線で計約9・5メートル。片側2車線の計画だが、当面は片側1車線での使用となる。東部区間で初の開通区間で、用地取得などに時間がかかり、当初予定より2年遅れた。
【山梨日日新聞 11月20日掲載】