ドノコヤ峠…。なにか不思議な響きです。漢字でもないし、地図で見るとカタカナだし…。
「どの子や」「どこの野(や)」??? 謎を解いてみましょう。
早川町奈良田の深澤亀次によってドノコヤ峠(早川町と芦安村境)の中腹に金・銅がきらめいていることが発見されました。東京・青山の高田貞三郎により銅之古家鉱山(どのこやこうざん)として開鉱されました。「銅のこや」なんですね!!
【図】銅之古家鉱山の様子
当時、芦安村の働き盛りの若者は鉱山に迎えられて村は活気づきました。その後、1917年(大正6年)に芦安鉱山と改称されました。
高品質の鉱石が多量に産出されたので国の重要鉱山として指定され、大正15年ころまでに221.05トンが売鉱されました。従業員も250人以上となり社宅が造られ、小学校と青年学校の分校が設置されました。全盛期を極めた芦安鉱山も終戦を契機に縮小され、後に休鉱・閉山となりました。(注:呼び名に関しては、諸説あり推測の域を出ません。)
【写真】鉱夫
今も、金・銅が眠っているかもしれませんね。
[南アルプス市芦安山岳館]
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