芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

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【山岳館便り】

山の中の芦安に「船(ふな)守(もり)地蔵」?

【図書紹介】
『夜叉神峠』芦安村教育委員会・芦安の民話編集委員会編

 芦安をめざし、芦安温泉郷の看板を過ぎ、しばらく進むと左に水力発電所が見えます。

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 ここが新倉地区になります。その右手の高台に小さな祠があります。

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 ここには「船守地蔵」が安置されています。
「船乗り地蔵」とも言われ、舟形の石の台座に乗って、高さ40センチあまりの地蔵が祀(まつ)られています。御勅使川の氾濫に毎年苦しめられてきた人々により、川除(かわよ)けの神として安置されているのです。

 船守とは水の神様の事です。洪水のたびに芦倉(あしくら)と安通(あんずい)を結ぶ丸木橋が流されましたので、水の神を祀ったということです。鳳凰山より迎えられたという御影石の神も、嵐から守るといわれ、一緒に祀られています。

 今は道路や橋も立派に完成して、渡河(とか)の心配もないので、健康、交通や集落安全の地蔵さんになって、人々の心のよりどころになっているということです。

 この他、芦安地区には「夜叉神の一つ目小僧」「お虎御前」「夜叉神のたたり」などいろいろな土地のはなしが残っています。ウォルター・ウエストンの逸話も載っています。

 本を読みながら、村内を散策するのも楽しいと思います。
 この夏休み、民話にふれてみませんか?

[南アルプス市芦安山岳館]
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