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 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

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【山岳館便り】

薬用植物を特産品に 民宿で薬膳料理計画

芦安の住民有志、5種栽培

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 南アルプス市芦安地区の住民有志でつくる「芦安の将来を考える会」(森本章雄会長)は地区内の畑で、漢方などに使われる薬用植物を育てている。薬用植物の産地化を目指す市の事業の委託を受けて栽培。野生動物の食害がない品種もあり、メンバーは「新たな特産品にしたい」と意気込んでいる。

 同会は市から薬用植物栽培の委託を受け、2015年から県森林総合研究所のアドバイスを受けて栽培。同会によると、育てているのは「ギョウジャニンニク」「ダイオウ」「キバナオウギ」など5種類。便秘解消や血圧降下作用などの効能があるとして、漢方薬の原料となっている。

 同地区では収穫直前の農作物がシカやサルに食い荒らされる被害が多い。同会も以前、色鮮やかなピンクの花を咲かせる赤ソバの栽培に取り組んだが、食害で断念した経緯がある。2年前から栽培しているダイオウは電気柵がなくても食害はなく、早ければ来年には収穫できる見込みだという。

 栽培に成功した一部の薬用植物については、同地区の民宿で薬膳料理として提供する計画。将来的には製薬会社と連携した取り組みも検討していく。

 森本会長は「食害のため、農業を断念する住民もいる。鳥獣害に強い品種であることが明らかになれば、耕作を再開する農家もいるのではないかと期待している。新たな地域資源に成長させたい」と話している。

 【写真】野生動物の食害が確認されていない薬草のダイオウ=南アルプス市芦安安通

【山梨日日新聞 7月24日掲載】

[南アルプス芦安山岳館]
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