南アルプス市芦安地区を拠点にしている地域おこし協力隊の3人がこのほど、芦安中央公民館で活動報告会を開いた。地区内で育てている獣害に強いとされる農作物の栽培状況を住民に説明。収穫した野菜を使った料理を振る舞った。
協力隊は3人。5月に市から委嘱を受けて市芦安窓口サービスセンターを拠点に活動し、地区内の畑でピーマンやショウガ、エゴマ、ソバなど約10種類を栽培している。
報告会では作付けの状況や芽、葉、実が獣の食害にあったかどうかを資料にまとめ、来場者に配布。3人が、エゴマには食害はなかったが、ソバは芽も葉もシカに食べられたことを報告した。青山さんは「獣の侵入を防ぐ柵なしで育てられる作物が分かってきた。作付けの参考にしてもらいたい」と呼び掛けた。
報告会は、収穫した野菜を住民に味わってもらおうと「芋煮会」と銘打って企画。サトイモのみそ風味の芋煮、エゴマのシフォンケーキなどを味わうお年寄りらに3人が野菜栽培の状況などを個別に説明もした。公民館の入り口では、食害が少なかったショウガで作ったシロップを溶かした「しょうが湯」が振る舞われた。
(写真)活動報告をする地域おこし協力隊のメンバー=南アルプス市芦安安通
【山梨日日新聞 12月20日掲載】