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 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

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2016年6月

【山岳館便り】

南ア・広河原で開山祭

■蔓払い安全登山願う

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 南アルプス市と南アルプス署、市観光協会は25日、南アルプス市芦安芦倉の広河原で開山祭を開いた。北岳など3千メートル級の山々が連なる南アルプスの登山シーズンの幕開けを告げるとともに、安全な登山を祈願した。

 関係者約200人が出席。金丸一元市長は、南アルプスが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録されていることに触れ「自然と人間の共生が理念。豊かな自然の南アルプスを後世に伝えていきたい」とあいさつした。

 安全登山を願って行う「蔓払い」の儀式では、100年前の山の案内人に扮した小池伸吾市議が、組み上げた藤などの蔓約50本を切り開いた。芦安中の生徒が「北岳の歌」を合唱し、登山者らに手打ちそばが振る舞われた。

 南アルプス署は野呂川広河原インフォメーションセンター内に広河原臨時警備派出所を開所。7月上旬から8月下旬までの週末、署員が常駐し、登山計画書の提出を呼び掛けたり、登山時の注意点が書かれたチラシを配布したりする。

 2泊3日で北岳や間ノ岳、農鳥岳に向かう川崎市の会社員川井美幸さん(35)は「晴れた日の稜線から見える景色や真っ赤な夕焼け、星空を満喫したい」と話していた。

 (写真)組み上げた蔓をおので切り開く「蔓払い」=南アルプス市芦安芦倉

 

【山梨日日新聞 6月26日掲載】

【山岳館便り】

芦安山岳館で企画展開幕

田淵さん愛した南ア紹介

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 山岳写真家で高山チョウの研究家としても知られる田淵行男さん(1905~89年)を紹介する企画展「ナチュラリスト田淵行男の世界 博物学者が見た南アルプス」(南アルプス市、山梨日日新聞社、山梨放送主催)が18日、同市芦安山岳館で始まった。

 田淵さんが南アルプス山系などで撮影した山岳写真をはじめ、チョウの細密画、ザックやカメラといった田淵さんの愛用品など約70点を展示している。

 この日はオープニングセレモニーが行われ、関係者約100人が参加。ヴァイオリニストの斎藤途子さんが、バッハの「シャコンヌ」を演奏した。

 来年5月30日まで。入場料は大人(中学生以上)500円、子ども250円。午前9時~午後5時。水曜休館(7月16日~8月23日は無休)。

 (写真)田淵行男さんが撮影した山岳写真や著作、愛用品を展示する企画展=南アルプス市芦安山岳館

 

【山梨日日新聞 6月19日掲載】

【山岳館便り】

南ア愛した軌跡たどる

きょうからナチュラリスト・田淵行男展 チョウ細密画や登山具70点

201606181_2 山岳写真家で高山チョウの研究家としても知られる田淵行男さん(1905~89年)を紹介する企画展「ナチュラリスト田淵行男の世界 博物学者が見た南アルプス」(山梨日日新聞社、山梨放送、南アルプス市主催)が18日、市芦安山岳館で始まる。田淵さんが南アルプス山系で撮影した写真、チョウの細密画、登山時の愛用品など約70点を紹介する。
 

 田淵さんは、東京都内で教壇に立ちながら南アルプスの山々に親しみ、20、30代は活動フィールドにしていた。その後は長野県の安曇野に移住し、本格的な研究に入った。同館担当者は「南アルプスは博物学者としての田淵の下地をつくった場所」と説明する。

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 館内には北岳の山小屋から写した山頂、夜叉神峠からの北岳と間ノ岳、鳳凰三山からの北岳など約40点の写真を展示。富士山や農鳥岳の農鳥、間ノ岳の鬼面など、県内外の雪形の写真も並んでいる。

 ミヤマモンキチョウやウスバキチョウ、クモマベニヒカゲなど細密画約10点もある。縦約50センチ、横約35センチの大きさで、美しい模様が詳細に描かれている。田淵さんが愛用したカメラや登山靴、ピッケルなども並んでいる。

 また田淵さんについてまとめたノンフィクション「安曇野のナチュラリスト 田淵行男」の著者で元山梨県立文学館長の近藤信行さんのコーナーもある。近藤さんの著作や関連書籍が並んでいる。

 南アルプスのユネスコエコパーク登録2周年を記念し、自然保護主義者だった田淵さんの作品を通してエコパークの理念を周知しようと計画。担当者は「博物学者としての実績は群を抜いている人物。県内ではあまり注目されてこなかったが展示を機会に知ってほしい」と話している。

 来年5月30日まで。入場料は大人(中学生以上)500円、子ども250円。午前9時~午後5時。水曜休館(7月16日~8月23日は無休)。
 
 (写真上)山岳写真やチョウの細密画=南アルプス市芦安山岳館
 (写真下)田淵行男さんが使っていた登山靴やピッケル、ザックなどの愛用品=南アルプス市芦安山岳館

【山梨日日新聞 6月18日掲載】

【山岳館便り】

南アルプス開山祭

 南アルプスの登山口として知られる広河原にて 山開きのイベントと登山の安全祈願のセレモニーが行われます。

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   日時:平成28年6月25日(土) 午前10:00~

   会場:広河原インフォメーションセンター

   内容:蔓払いのセレモニー・献花・夜叉神太鼓演奏・森の音楽祭・他

 広河原に通じる南アルプス林道はマイカー規制により一般車は通行できません。市営駐車場を利用しバスまたはタクシーでお越しください。

 お問い合わせは
   南アルプス市観光商工課 TEL:055-282-6294

【山岳館便り】

ライチョウ保護活動、市内外の70人が学ぶ

南アルプス市で講座

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 南アルプス世界自然遺産登録推進協議会(会長・田辺信宏静岡市長)は12日、南アルプス市地域防災交流センターでライチョウサポーター養成講座を開いた=写真。

 南アルプスに生息するニホンライチョウへの理解を広めようと企画。講座を受講すると、サポーターに認定される。サポーターは、登山道などでライチョウを目撃した場合、環境省がインターネット上で運営する生物情報収集・提供システム「いきものログ」を通して報告する。

 講座には、市内外から約70人が参加。信州大の中村浩志名誉教授と山梨県立大の輿水達司特任教授がライチョウの保護活動などについて話した。養成講座は今後、静岡市や東京都内でも開催する。

 

【山梨日日新聞 6月14日掲載】

【山岳館便り】

南アのライチョウ保護へサポーター制

世界遺産協 あす養成講座

 南アルプス世界自然遺産登録推進協議会(会長・田辺信宏静岡市長)は、南アルプスに生息するニホンライチョウへの理解を広めようと、「ライチョウサポーター制度」を始める。絶滅危惧種であるライチョウの存在を周知する機会にし、生息域の確認を進める狙いがある。県内では12日にサポーターの養成講座を開く。

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 同制度は趣旨に賛同する人が養成講座を受講し、ライチョウに関する知識を深める。受講者にはサポーター認定証とハンドブックを贈る。登山道などでライチョウを目撃した場合は、環境省がインターネット上で運営する生物情報収集・提供システム「いきものログ」を通して報告する。

 南アルプスの国連教育科学文化機関(ユネスコ)生物圏保存地域「エコパーク」登録2周年記念事業として企画。同システムの活用を通じて生息状況の把握につなげ、エコパーク内の自然環境に対する理解を広げるのが狙い。絶滅危惧種の生態に関心を持つことで「自然界への知見を広げ、地域の持続可能な発展を目指す」とするエコパークの理念を実践する。

 12日には、南アルプス市地域防災交流センターで養成講座を開催。ライチョウ研究で知られる信州大の中村浩志名誉教授や、県立大の輿水達司特任教授(地質学)を講師に招く。保護活動の方針や、生息可能な自然環境などについて講義する。

 実施主体は、同推進協を構成する長野、静岡両県を含めた10市町村。南アルプス市のほか、25日に静岡市の女性会館アイセル21で、26日には東京都新宿区のNOF新宿南口ビルで養成講座を開き、できるだけ多くのサポーターを養成することにしている。

 ニホンライチョウは、国の特別天然記念物で、環境省などが絶滅危惧種に指定。同種を含めたライチョウ全体の生息域としては、南アルプスが世界の南限とされている。

 問い合わせは南アルプス市ユネスコエコパーク推進室、電話055(282)7261。

 (写真)絶滅危惧種のライチョウ=南アルプス市内(南アルプス市ユネスコエコパーク推進室提供)

 

【山梨日日新聞 6月11日掲載】

【山岳館便り】

「ナチュラリスト 田淵行男の世界」博物学者の見た南アルプス

 平成28年度企画展が南アルプス芦安山岳館にて始まります。

 生涯を自然保護、身近な生き物の生態研究に力を注ぎ、山岳写真では自然の厳しさや優しさを鋭い視点と感性で捉え独自の世界を築き、様々な山村民俗の世界に身を置き詩情溢れるエッセイストとして奥深い自然のメッセージや本質を翻訳し、やさしく私達に伝えてくれた「山の博物学者」田淵行男の世界を田淵行男記念館の協力をえて、ご紹介します。

 「山岳写真」「雪形」「細密画」の三部に分けて展示します。

   期 間:平成28年6月18日(土)~平成29年5月30日(火)
   開 館:午前9時~午後5時
   休 館:水曜日(7/16~8/23無休)・年末年始
   入館料:大人500円 小人(小学生)250円

   パンフレットををダウンロード(PDF=966KB)