芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

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2016年6月

【山岳関連ニュース】

富士山あす山開き、登頂OK

登下山道を県が調査

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 県や富士吉田市などでつくる富士山安全指導センター運営協議会(会長・堀内茂富士吉田市長)は29日、富士山の登下山道調査を行い、山開きの7月1日に吉田口登山道を頂上まで全面開通させることを決めた。

 県や同市、県警本部などから21人が参加。2グループに分かれて、残雪の状況や危険箇所がないか調べた。

 県世界遺産富士山課などによると、登山道、下山道ともに残雪はほとんどなかった。登山道の一部で、誘導ロープや階段の破損が見つかったが、いずれも開山日までの補修が可能と判断した。

 また、2月の雪崩で6合目より上の3カ所の「導流堤」が破損したが、今月22日までに鋼製の落石防護柵を設置した。6合目安全指導センターなど、ほかの破損箇所も暫定的な補修が終わり、同協議会は山開きから、山頂までの開通が可能と判断した。

 調査に当たった富士・東部建設事務所吉田支所の宮下喜樹道路課長は「(開山日までに)破損箇所の補修を進め、安全な道を造る。登山者もしっかりと装備を整え、万全を期してほしい」と呼び掛けた。

 (写真)残雪状況などを確認した登下山道調査=富士山8合目付近

 

【山梨日日新聞 6月30日掲載】

【山岳関連ニュース】

南ア世界遺産連絡協へ協賛金10万円贈る

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 山梨日日新聞社とアドブレーン社は27日、広告企画「6月5日 環境の日特集」で集まった協賛金のうち、10万円を南アルプス世界自然遺産登録県連絡協議会(会長・金丸一元南アルプス市長)に寄付した。

 特集は、南アルプスに広がる自然を紹介し、北岳などに生息する国の特別天然記念物ニホンライチョウや、高山植物の保護を呼び掛けようと企画。ライチョウ研究で知られる信州大名誉教授の中村浩志さんや、環境省南アルプス自然保護官の仁田晃司さんのインタビューを掲載し、県内の97企業・団体が協賛した。

 同日は、アドブレーン社の津野治彦代表取締役常務山日YBS営業本部長ら4人が南アルプス市役所を訪問し、金丸市長に目録を手渡した=写真。金丸市長は「エコパークの理念を周知するために役立てたい」と話した。

【山梨日日新聞 6月28日掲載】

【山岳関連ニュース】

山岳遭難、捜索依頼したら…

救助費用負担どうなる? 民間要請分は請求対象、保険加入で全額補償も

 災害や遭難の現場で、警察や消防、陸上自衛隊員らが行方不明者を捜索する光景がたびたび報道される。県内でも登山人気の高まりを背景に山岳遭難が後を絶たず、夏山シーズンは連日のように救助のためのヘリが飛ぶ。捜索の行方とともに気がかりなのがその経費。予期せず遭難した場合、突然高額な救助費用を負担する恐れがあるのだろうか。誰がどこにどれくらいの費用を支払うのか、各関係機関に聞いた。

 北海道の林道で行方不明になっていた小学生が6日ぶりに無事保護されたニュースは記憶に新しい。警察や消防、陸上自衛隊員らが180人態勢で捜索する姿が連日報道された。

 山梨県と県警などによると、警察や消防、自衛隊など公的機関は公費で出動するため、遭難者の費用負担はない。消防団も地元自治体が規定の費用弁償を支給。捜索を求めた人は任意で飲食などの差し入れを行うこともあるが、弁償分を請求されることはない。

 費用負担が生じるのは、公的機関の要請を受け、共に捜索に参加する山小屋関係者や山岳ガイドら民間人に対して。また、現在はほとんどないが、公的機関のヘリが足りず、民間会社に要請した場合だ。

 八ケ岳・編笠山の山小屋「青年小屋」の管理人竹内敬一さん(61)は北杜署山岳救助隊長として、山岳遭難が発生すると署員と隊を組んで管轄の山域に出動する。民間の救助者は多い時で2、3人。1人3万~4万円の日当が支給され、警察が遭難者側に請求する。ただ、回収できずに無償になることが少なくないという。

◎支払い拒否で対策

 標高3千メートル級の高山帯を抱える長野県でも近年、救助費用の支払いを拒む人が出始めたという。一部山域では対策として昨年度から、捜索依頼者に救助費用を後日請求することを現場で事前に伝え、署名を求める書面を導入した。

 同県警山岳安全対策課によると、同県には13地区に、山小屋関係者らでつくる山岳遭難防止対策協会(遭対協)があり、昨年1年間だけで協会会員560人が出動した。救助費用は13地区の登山案内人のガイド料に準じてそれぞれ規定し、1人当たり日当2万~3万円が相場。加えて、現場の状況に応じた危険手当1万~2万円と1日約2万円の保険料が必要になるという。

 例えば、3人が3日間の捜索に加わった場合1人1日5万~7万円、3日間で総額は少なくとも計45万円。さらに、飲食代や消耗した装備品などの諸経費が加わり、救助後に遭対協事務局が捜索依頼者に請求する。

◎山域で異なる日当

 日本山岳協会山岳共済会(東京都)によると、救助者の日当は各自治体や山域によって異なり、大規模な捜索になるほど人数や諸経費も膨らむ。ごくまれだが民間ヘリが出動した場合、その経費は1分1万円にもなる。これに対し、共済会が扱う山岳保険では救助費用が500万円まで補償される。

 最近では救助費用を補償する山岳保険の種類が増えており、「加入している人はほぼ全額保険金で賄えている」と長野県警担当者。両県警は予期せぬ経済的負担に備えて加入を呼び掛けている。

 

【山梨日日新聞 6月28日掲載】

【山岳館便り】

南ア・広河原で開山祭

■蔓払い安全登山願う

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 南アルプス市と南アルプス署、市観光協会は25日、南アルプス市芦安芦倉の広河原で開山祭を開いた。北岳など3千メートル級の山々が連なる南アルプスの登山シーズンの幕開けを告げるとともに、安全な登山を祈願した。

 関係者約200人が出席。金丸一元市長は、南アルプスが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録されていることに触れ「自然と人間の共生が理念。豊かな自然の南アルプスを後世に伝えていきたい」とあいさつした。

 安全登山を願って行う「蔓払い」の儀式では、100年前の山の案内人に扮した小池伸吾市議が、組み上げた藤などの蔓約50本を切り開いた。芦安中の生徒が「北岳の歌」を合唱し、登山者らに手打ちそばが振る舞われた。

 南アルプス署は野呂川広河原インフォメーションセンター内に広河原臨時警備派出所を開所。7月上旬から8月下旬までの週末、署員が常駐し、登山計画書の提出を呼び掛けたり、登山時の注意点が書かれたチラシを配布したりする。

 2泊3日で北岳や間ノ岳、農鳥岳に向かう川崎市の会社員川井美幸さん(35)は「晴れた日の稜線から見える景色や真っ赤な夕焼け、星空を満喫したい」と話していた。

 (写真)組み上げた蔓をおので切り開く「蔓払い」=南アルプス市芦安芦倉

 

【山梨日日新聞 6月26日掲載】

【山岳関連ニュース】

山岳遭難に備え鰍沢署員が救助訓練 

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 鰍沢署(宮川秀樹署長)はこのほど、登山者が増える夏山シーズンを前に、同署で山岳遭難救助訓練をした=写真。

 署員8人が県警山岳救助隊員の指導を受け、装備品を点検し、ハーネスの使い方やロープを使った降下法の訓練をした。止血方法など応急手当も学んだ。

 小林英樹次長は「遭難事故が発生したときは、一分一秒でも早く遭難者を救助できるように訓練を重ねたい」と話していた。

 

【山梨日日新聞 6月25日掲載】

【山岳関連ニュース】

要害山の魅力紹介 登山マップを製作

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 上野原市は、同市大鶴地区にある要害山の登山マップを作った=写真。

 標高536メートルと低山でありながら、複数の山の尾根越しに富士山が望めるため、人気が高まっている要害山を広く発信しようと製作。要害山を経由して里山の稜線を歩くコースを地図で示し、登山道にあるほこらや眺望ポイントなどを写真付きで紹介している。展望台からのパノラマ写真も載せた。

 A3変形判のフルカラーで三つ折り。5千部を作り、JR上野原、四方津の両駅などに置いた。

 市経済課の担当者は「登山ブームに合わせて市内の山の魅力を売り込んでいきたい」と話している。

 

【山梨日日新聞 6月24日掲載】

【山岳関連ニュース】

エコパーク、10月めど国へ申請

「甲武信」で県が方針

 県は21日、秩父多摩甲斐国立公園を中心とするエリアを、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録するため、10月末までに国に申請書を提出する方針を明らかにした。

 山梨、埼玉、長野3県の関係自治体は5月、「甲武信水の森ユネスコエコパーク登録推進協議会」を設立。当初、8月末までに申請の意思表明となる申請書概要を国に提出し、来年2月に和文の申請書を提出するスケジュールで進めていた。

 協議会事務局を務める山梨県みどり自然課によると、日本ユネスコ国内委員会が申請に関するスケジュールを変更。申請書概要の提出がなくなり、申請書提出期限が4カ月前倒しの10月末となった。来年3月に、国内委員会でユネスコへの推薦の可否が決まる。手続きが順調に進めば、2018年5~7月に開かれる予定のユネスコMAB計画国際調整理事会で審査される。

 同協議会は「10月までに申請書を提出するため、動植物リストなどの作成作業を進める」としている。

 

【山梨日日新聞 6月22日掲載】

【季節の便り】

南アルプス市で自然散策

市内親子20人が参加

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 南アルプス市はこのほど、同市上市之瀬の県民の森・森林科学館や同市高尾の穂見神社付近で「こどもユネスコエコパーク探検隊」を開いた。

 自然の魅力を再発見してもらおうと企画し、市内の児童と家族約20人が参加。同神社付近を散策し、自然の中で感じたことを森林科学館で絵画などの作品にした。作品の一部は南アルプスの生物圏保存地域「エコパーク」のパンフレットやポスターに採用する。

 講師は市出身でアートのワークショップ「遊美っこ」を主宰する中込ゆうさんが務めた。
 
(写真)自然の中を散策する子どもら=南アルプス市高尾
 

【山梨日日新聞 6月21日掲載】

【山岳館便り】

芦安山岳館で企画展開幕

田淵さん愛した南ア紹介

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 山岳写真家で高山チョウの研究家としても知られる田淵行男さん(1905~89年)を紹介する企画展「ナチュラリスト田淵行男の世界 博物学者が見た南アルプス」(南アルプス市、山梨日日新聞社、山梨放送主催)が18日、同市芦安山岳館で始まった。

 田淵さんが南アルプス山系などで撮影した山岳写真をはじめ、チョウの細密画、ザックやカメラといった田淵さんの愛用品など約70点を展示している。

 この日はオープニングセレモニーが行われ、関係者約100人が参加。ヴァイオリニストの斎藤途子さんが、バッハの「シャコンヌ」を演奏した。

 来年5月30日まで。入場料は大人(中学生以上)500円、子ども250円。午前9時~午後5時。水曜休館(7月16日~8月23日は無休)。

 (写真)田淵行男さんが撮影した山岳写真や著作、愛用品を展示する企画展=南アルプス市芦安山岳館

 

【山梨日日新聞 6月19日掲載】

【山岳館便り】

南ア愛した軌跡たどる

きょうからナチュラリスト・田淵行男展 チョウ細密画や登山具70点

201606181_2 山岳写真家で高山チョウの研究家としても知られる田淵行男さん(1905~89年)を紹介する企画展「ナチュラリスト田淵行男の世界 博物学者が見た南アルプス」(山梨日日新聞社、山梨放送、南アルプス市主催)が18日、市芦安山岳館で始まる。田淵さんが南アルプス山系で撮影した写真、チョウの細密画、登山時の愛用品など約70点を紹介する。
 

 田淵さんは、東京都内で教壇に立ちながら南アルプスの山々に親しみ、20、30代は活動フィールドにしていた。その後は長野県の安曇野に移住し、本格的な研究に入った。同館担当者は「南アルプスは博物学者としての田淵の下地をつくった場所」と説明する。

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 館内には北岳の山小屋から写した山頂、夜叉神峠からの北岳と間ノ岳、鳳凰三山からの北岳など約40点の写真を展示。富士山や農鳥岳の農鳥、間ノ岳の鬼面など、県内外の雪形の写真も並んでいる。

 ミヤマモンキチョウやウスバキチョウ、クモマベニヒカゲなど細密画約10点もある。縦約50センチ、横約35センチの大きさで、美しい模様が詳細に描かれている。田淵さんが愛用したカメラや登山靴、ピッケルなども並んでいる。

 また田淵さんについてまとめたノンフィクション「安曇野のナチュラリスト 田淵行男」の著者で元山梨県立文学館長の近藤信行さんのコーナーもある。近藤さんの著作や関連書籍が並んでいる。

 南アルプスのユネスコエコパーク登録2周年を記念し、自然保護主義者だった田淵さんの作品を通してエコパークの理念を周知しようと計画。担当者は「博物学者としての実績は群を抜いている人物。県内ではあまり注目されてこなかったが展示を機会に知ってほしい」と話している。

 来年5月30日まで。入場料は大人(中学生以上)500円、子ども250円。午前9時~午後5時。水曜休館(7月16日~8月23日は無休)。
 
 (写真上)山岳写真やチョウの細密画=南アルプス市芦安山岳館
 (写真下)田淵行男さんが使っていた登山靴やピッケル、ザックなどの愛用品=南アルプス市芦安山岳館

【山梨日日新聞 6月18日掲載】