三恵村(現南アルプス市)出身で、デンマークのアンデルセン童話やドイツのグリム童話を数多く翻訳した言語学者の矢崎源九郎(1921~67年)について学ぶ講演会が22日、南アルプス市櫛形生涯学習センターで開かれた=写真。
駿河台大の小林准教授が講師を務め、矢崎の生涯や100冊を超える著作物について紹介。「人魚姫」や「みにくいあひるの子」などを例に、矢崎が英訳や独訳を和訳するのではなく、原語から日本語に直訳することや、分かりやすい「美しい日本語」にこだわっていたことなどを解説した。
講演会は市ふるさと人物室で開催中の矢崎の企画展に関連して実施。市内外から80人が参加した。
【山梨日日新聞 1月26日掲載】