南アルプス市立美術館は、同市出身の画家名取春仙(1886~1960年)が挿絵・装丁を担当した絵本「古事記繪はなし 日本乃神様」の挿絵原画を紹介する「日本乃神様 挿絵原画展」を開いている。生き生きとした神様や愛らしい表情の動物たちが描かれた55点が並ぶ。
多くの役者絵版画を残したことで知られる春仙は新聞小説の挿絵も手掛け、作家の意図と調和する挿絵として評判だったという。「古事記繪はなし 日本乃神様」は子ども向けの絵本として1911年に刊行。東京朝日新聞社の渋川玄耳が文を書き、春仙が挿絵を担当した。
2023年1月29日まで。12月26日、1月10、16、23日と、12月28日から1月4日は休館。問い合わせは同美術館、電話055(282)6600。
【山梨日日新聞 12月22日掲載】