安全登山願い「蔓払い」 南アルプス開山祭

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 南アルプスの夏山シーズンの幕開けを告げる開山祭が25日、南アルプス市芦安芦倉の広河原で行われ、関係者が登山者の安全を祈願した。移転新築した広河原山荘のオープニングセレモニーも行われた。
 市と市観光協会、南アルプス署など関係者や登山者150人が出席。金丸一元市長は「南アルプスエコパークの理念のもと大自然を守り、山岳観光都市として真価を発揮したい」とあいさつ。芦安小・中児童生徒15人が合唱で「北岳の歌」「雪山讃歌」を披露したほか、山岳遭難事故者への献花、黙とうをささげた。
 安全登山を願う「蔓払い」の儀式では、「山の案内人」に扮した花輪幸長市議が、門をふさぐ蔓に見立てた縄をおので切り開き、参加者が手を合わせるなどして安全登山を祈願しながら門をくぐり抜けた。
 広河原山荘のオープニングセレモニーでは、金丸市長や指定管理者の山梨交通(甲府市飯田3丁目)の雨宮社長らがテープカットを行った。雨宮社長は「南アルプス登山のベースキャンプとしてふさわしい場所になるよう尽力したい」と話した。出席者は施設の食事が振る舞われ、施設内を見学した。
 南アルプス署は同日、同所に山岳指導所を開設。署員や山岳遭難救助に当たる「大久保基金の会」の会員ら10人が安全登山を呼び掛けるチラシ入りのポケットティッシュを配りながら、登山計画書の提出などを呼び掛けた。

(写真)蔓に見立てた縄をおので切り開いて安全な登山を願う「蔓払い」の儀式=南アルプス市芦安芦倉

【山梨日日新聞 6月26日掲載】