切子奉納、幻想的に 南ア・沢登六角堂で祭典

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 南アルプス市沢登地区の伝統行事「沢登六角堂切子祭典」が13日に開かれ、精巧な切り紙細工「切子」が堂内に奉納された。人気アニメのキャラクターなどを描いた多彩な作品が目を引いている。
 切子は、和紙を重ねて「つきのみ」と呼ばれる刃物で図柄や模様を彫った紙細工で、同地区には300年以上前から伝わるという。地元住民でつくる「沢登切子保存会」は、毎年4~9月に講習会を開くなど伝統技術の継承に努めている。
 祭典は新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小して実施。神事を行い、保存会のメンバーや地元の豊小の児童、巨摩高の生徒らが制作した70点を奉納した。神仏や動物のほか、人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターなど多彩な作品が堂内の明かりで浮かび上がり、幻想的な雰囲気を醸し出している。
 展示した切子は、護符として各家庭に配布する。会長は「数多くの作品が出品されてよかった。今後も切子の振興に努めたい」と話している。

(写真)沢登六角堂内で行われた神事=南アルプス市沢登

【山梨日日新聞 10月16日掲載】