中部横断道利用「さかなバス」運行、実証実験

 静岡県で水揚げされた魚を、その日のうちに山梨県内の消費者に届けるプロジェクト「さかなバス」(静岡県、清水銀行など主催)の実証実験が22日までに始まった。全線開通した中部横断自動車道山梨-静岡間を利用し、両県の経済交流を促進する取り組みの一環。輸送コストや積み荷の品質などを評価し、新しい供給網の構築を目指す。

 実証実験は卸売業「湊與」(甲府市)や、静岡県の流通ベンチャー「やさいバス」と連携して実施。初日の14日は午前10時半からトラックが静岡県の御前崎港と、清水港のエスパルスドリームプラザを巡回。鮮魚や水産加工品を積み込み、中部横断自動車道を通って午後2時すぎに甲府市地方卸売市場に搬入した。
 積み荷は湊與の担当者が受け取り、甲府市内の飲食店「わら焼き 熊鰹」に届けた。開店後、メニューにはカツオやキンメダイの刺し身などが並び、来店客は脂がのった新鮮な魚を味わっていた。
 実証実験は本年度中、定期的に行い、輸送時間やルート、積み荷の鮮度・品質を検証。供給網は湊與を通じて、県内のスーパーやほかの飲食店などにも広げていく。静岡県水産振興課の担当者は「実証実験を重ねながら売り先を広げ、いずれは中部横断自動車道を利用した流通を定着させたい」としている。

【山梨日日新聞 10月23日掲載】