南アルプス市ふるさとメールのお申し込みはこちら

南アルプス市は、山梨日日新聞社とタイアップして「南アルプス市ふるさとメール」を発信しています。ふるさとの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された市に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

南アルプス市ホームページへ

市役所便り・イベント情報

ふるさとニュース

山梨県内のニュース

プロフィール

 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

お知らせ

南アルプス市ふるさとメール閲覧ページのURLアドレスが変わりました。ブックマーク(お気に入り)やリンクのURLアドレスの変更をお願い致します。

https://sannichi.lekumo.biz/minamialps/

2013年11月

【季節の便り】

南アルプスは冬の装い

20131115_kisetsu_0120131115_kisetsu_0220131115_kisetsu_0320131115_kisetsu_04【写真】参加者へのおみやげ 市内からはほんの少ししか見えない白根三山も、今朝は白く雪がかかっていました。
 南アルプス山脈へ続く南アルプス林道は、11月9日から冬期閉鎖のため全面通行止となりました。
 6月の開山以来、多くの人々が南アルプスを訪れ、山の自然に触れ、それぞれの思い出をつくっていただけたことでしょう。
 11月7日、市観光協会主催の櫛形山トレッキングツアーに同行させていただきました。
 この日は、あいにくの小雨。数人のキャンセルはあったものの、20人の参加者とともに櫛形山へ。
 緩やかに整備されたコースを進むと、北岳や甲斐駒ヶ岳などが眺望できる展望デッキに着きました。残念ながら山々は見えませんでしたが、山岳ガイドの説明を受けながらアヤメ平をめざします。
 アップダウンのあるコースを歩き、カラマツ林を抜けると鳥獣被害からアヤメを守るために柵で囲まれたアヤメ平に到着です。
 ここで、昼食。温かいスープで心も体も暖まりました。
 紅葉も終わってしまった櫛形山でしたが、慌しい日常からはなれ、大自然を満喫し、リフレッシュすることができました。
 また、今週末には山を駆け抜けるトレイルラン(18km)が櫛形山で開催されます。


新進気鋭の演奏家と製作家による弦楽器の響き
 本市で弦楽器を製作する松上一平さんと、本市出身で東京芸術大学在学中の演奏家藤原晶世さんらがコラボする演奏会が行われます。
 本公演では、松上さんが製作し、国際弦楽器製作コンクールで入賞した楽器が使用されます。
 若き演奏家によるバイオリンとピアノの演奏をお楽しみください。
 チケットなど詳しくは、090-8569-0582 加藤さんまで。

【日時】 平成25年12月12日(木) 19時開演(18時30分開場)
【会場】 櫛形生涯学習センター

[南アルプス市役所 秘書課]

【連載 今、南アルプスが面白い】

野呂川話 ~長い長い水を求めた物語-第四幕 昭和20-40年代~

とらちゃん:芦安出身の女子高生。美人顔。歴女でもある。曽我物語のヒロイン虎御前とかかわりが・・・。?
だいちゃん:加賀美出身の女子高生。かわいいが天然とも言われる。甲斐源氏加賀美遠光の

とら:先月は30℃もあったのに。11月急に寒くなったわ。紅葉が進んできれいだけど。
だい:いいね。紅葉見に行こうよう!
とら:ますます寒いわ。でも今月もハートに火をつけて、行くわよ。
だい:歴女の車輪眼にかけられたみたい。おもしろくなってきたわ。
とら:昭和27年に県が野呂川の水利権をはっきりと認めなかったってところまで話したわよね。7月13日の会議で天野知事は「300年間水利権を確保したって言うけれど、明治に一応県知事の許可を得たとはいえ、ただ眺めてきただけの権利に過ぎない。」って言ったのよ。

A_10

【写真】建設中の野呂川上水道

A_7

【写真】野呂川上水道の工事

A_8

【写真】野呂川上水道の工事に従事した人々

A_9

【写真】完成した上水道

だい:それじゃまるで原方の村々に水利権がないみたいじゃないか!
とら:わざわざ携帯を耳にかざして話さなくていいわ。確かに山を隔てた西側を流れる野呂川の水利権だからね。他の事業との関係から「はいそうですか」って認めることは県も難しかったのよ。その一方で、明治38年に知事の認可を受けた野呂川疎水路普通水利組合が法律改正のため野呂川土地改良区へ変更届けが提出されて許可されたの。これは野呂川の水を水源としますっていう組織が県に認可されたってことだから、水利権を主張する法的な根拠ともなったのよ。

だい:NSHSKからNTKね。
とら:とってもわかりづらいわよ。同じ年に、その組合に相談なく野呂川に県営の発電所を作る計画が県から議会に提出されたの。

だい:野呂川の水利権を持ってるって主張してる組合としては怒るわよね。ちょっとちょっと、聞いてないよって。

とら:そのとおり。計画自体より、水利権が無視され相談もなかったことが問題で「県営発電所設置」絶対反対って、原方のたくさんの人たちがボロ電車に乗って県庁前に集まり陳情したのよ。ムシロ旗をたててね。

だい:原方に水利権あるって浸透してないことが痛いわね。
とら:携帯をあごにあててのその表情・・・いろいろあったんだけど、昭和30年9月の議会で、土地改良区の水利権を天野知事が認めて決着したの。

だい:水利権は認められたんだ。じゃそれを手放して、お金を作れば上水道がすぐできるわ。
とら:まだ問題があるの。
だい:どんだけ。
とら:古いわね。上水道建設が予定されている場所は古くから有野、飯野、築山、飯野新田の4ヶ村が水利権を持っている土地。合併をしてその水源を持つ源村と飯野を中心とする巨摩町などが、昭和の合併政策の中で主導権争いが起こったのよ。

だい:合併って村や町がひとつになって新しいまちになることね。
とら:ここも長くなるのでまとめると、最終的に昭和29年巨摩、百田、西野、今諏訪の4村が合併して白根町が誕生、昭和32年に源村の飯野新田村、築山村、曲輪田村が編入、その2年後の昭和34年に源村も白根町と合併したの。

だい:もう、大事なのは水が来ることでしょ。ワンフォアオール・オールフォアワンよ。
とら:でもね、まだ財源の問題が決着していないわ。
だい:まだ問題があるの。
とら:財源をどうするか。地元では歴史を考えると野呂川の水利権を手放すことはとっても悲しいことだけど、それを財源にすることは決意していたの。

だい:何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人はきっと大事なものを捨てることができる人よ。なんてな。
とら:どこからくしゃくしゃの帽子を持ってきたの。新しい計画は野呂川の水利権を手放す代わりに、その資金で駒場に御勅使川の伏流水を利用した上水道を設置する計画でしょ。どこが権利を補償するかが問題だったの。野呂川の発電については、県は県営の発電所でやるっていうし、東京電力は民間である自分たちがやるべきだって主張したのよ。東京電力は電力ダムを設置するなら、組合に1億5千円出すとまで言ったわ。

だい:県と東京電力の綱引きね。だけどどっちか決まらないと補償してくれる相手が決まらないじゃんね。

とら:そうなのよ。ただし、財源の問題は棚上げして、昭和31年11月3日、ついについに、野呂川浄水道の起工式が行われたの。厚生、建設大臣代理を初め県知事、各町村長や地元の人々など500人以上の人が集まったっていうわ。

だい:乾杯!歴史の大きな舞台に立った感じよ。
とら:県と東京電力、どちらが野呂川に発電所を設置するかで対立は続くんだけど、県知事からの要請もあり、天皇陛下が夜叉神峠を含めた県内巡幸が決まったの。これが決定打となって発電所は県が設置することになったの。そして負担割合が決定!

だい:県が勝ったのね。
とら:勘違いするんじゃない。勝ったのは水を求め続けた地元の人々よ。
だい:目を見開いて、まばたきしないのね。
とら:県営発電の利益から1億3千万、東京電力が5千万、日本軽金属が2千万、起債5千万、地元が負担したお金が3千万で、合わせて2億円8千万の事業が決定したの。

 

A

【写真】初めて水がやってきた

だい:バンザーイ。できてよかった。
とら:そして昭和34年5月5日、野呂川上水道組合第一期工事の竣工式。そこには豊富に流れる水が流れていたそうよ。

だい:水しぶきが描く放物線は、・・・栄光への架け橋だ!
とら:この写真が初めて水が来た時の様子。
だい:可憐だ。
とら:昭和37年には旧白根町役場裏にプールも完成したの。
だい:御勅使川や徳島堰の水を溜池に引いてその水を使うしかなかった昔を考えたら、信じられないわ。

とら:昭和40年には農林省の国営事業として、徳島堰をコンクリート化して漏れる水をなくし、さらに配管パイプを原方のほぼ市内全域にはり巡らせて灌漑する事業もスタート。田方の地域の排水工事も行われたのよ。

だい:原方と田方、双方にとっていい方向に進んだのね。とらちゃんの話を聞いてやっとわかったわ。駒場で御勅使川の伏流水を使ってるのになぜ「野呂川企業団」って呼ばれるのか。「野呂川」の名前には、水利権を求め続けた人々の歴史がつまっているのね。そして野呂川の水を求めた歴史が、今の上水道を作ったことが。

A_2

【写真】プールが完成し喜ぶ人々

とら:いくつもの日々を超えて、たどり着いた今なのよ。
だい:けっして平らな道じゃなかったけれど、確かに歩んで来た道だったんだね。200年以上前から続く長い長い物語。熱いよね。

とら:時間はかかったけれど、あの日、あの時、あの場所で計画を始めなかったら、上水道の完成がもっともっと遅れたはずよ。

だい:この話を聞いたら、ますます燃えてきた。私東京に出てアイドルになる!そして地域を盛り上げるのよ。野呂川話にならないように頑張るわ・・。じゃなかった。

とら:野呂川話は物事が進まない例えに使われるけど、最後は形を変えて実現したじゃない。きっと形を変えてもうまくいくわ!

だい:うーんそれじゃ、アイドルじゃなくなにになるのかしら。
とら:だいちゃん、言ってることは天然だけど、けっこう鋭いから。私の勘だけど人を育てる先生か地域を盛り上げるって意味では政治家になったりして。

だい:とにかく頑張るわ!
とら:そういえば11月22日は高尾の穂見神社で夜祭りがあるじゃない。今年は提灯を持って歩くイベントも復活したの。詳しくは、こちらをご覧下さい。

だい:とっても雰囲気のいい神社で大好きよ。夜の神楽も幻想的で素敵よね。
とら:あ、もうこんな時間。40秒で支度して!
だい:ではでは野呂川話、これにて一件落着。

 

【南アルプス市教育委員会文化財課】

【季節の便り】

赤や黄に色づく季節…

20131101_kisetsu_01
20131101_kisetsu_02【写真】伊奈ケ湖
朝晩は寒くなり、日ごとに秋の深まりを感じています。
先週予定していました広河原での紅葉祭は、台風の影響で林道が通行止めとなり、中止となってしまいました。
楽しみにされていた皆さんには残念でしたが、まだまだ続きます。

「伊奈ケ湖紅葉祭」
【日程】11月9日(土)10:00~15:00
【場所】県民の森 伊奈ケ湖
【内容】JAZZライブ、スタンプラリー、地酒の試飲、スイーツの試食、屋台などなど
櫛形山の中腹で、JAZZを聴きながら紅葉を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
※南アルプス市役所より無料シャトルバスあり
 南アルプス市役所発 9:30、10:30
 伊奈ケ湖発    13:30、15:30
詳しくはこちら


20131101_kisetsu_03【写真】ライトアップされた安藤家住宅 古民家の幻想的な紅葉
300年以上前に建てられた古民家「安藤家住宅」がライトアップされ、庭園の紅葉と古民家の幻想的な雰囲気をお楽しみいただけます。
期間中は、おしるこのサービスもあります。
安藤家住宅の紅葉の見ごろは11月下旬~12月上旬頃まで
【ライトアップ】11月23日~24日16:30~20:00
詳しくはこちら

市内では他にも美しい紅葉が見られます。是非お越しください。
白鳳渓谷、夜叉神峠  11月上旬頃まで
伊奈ケ湖       11月中旬頃まで
古長禅寺       11月下旬~12月上旬頃まで
詳しくは、こちら

また、白鳳渓谷、夜叉神峠にお出かけの際には「金山沢温泉」の露天風呂もお勧めです。山々を眺めながらお湯につかり、日頃の疲れを癒すのもいいですね。
詳しくはこちら
20131101_kisetsu_04_2 20131101_kisetsu_06_2 20131101_kisetsu_05_2

【写真・左から】金山沢全景、露天風呂、バーベキュー広場

[南アルプス市役所 秘書課]