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 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

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2011年6月

【季節の便り】

節電には協力したいけど・・・。無理はいけませんよ。

  いよいよ夏本番となりました。みなさん、元気にお過ごしですか?
 猛暑・酷暑で毎年話題に上る埼玉県熊谷市では、6月24日に39.8度という国内の6月の観測史上最高記録を更新しました。甲府盆地も負けず劣らず、常にベストテン入りを狙っていますが、今年の夏はひと味違った我慢比べが予想されます。いろいろのエコアイテムを駆使し、楽しみながらこの暑さを乗り切ろうという方なら安心ですが、乳幼児や高齢者がいるご家庭では、決して無理をしないで、こまめに設定温度を調整しながらエアコンを上手に利用することも大切ですね。
 我慢しようと思うほど余計暑さを感じ、イライラが募り、まるで禁煙にチャレンジしている感覚がよみがえります。(たばこを吸わない人や嫌煙者には、不適切な表現かもしれませんが・・・。広いお心でお許しください。)昨年以上の暑さ対策をしっかり準備しましょう。

 さて、姉妹都市の東京都小笠原村では、「小笠原諸島」の世界自然遺産登録が正式決定したという明るいニュースがありました。また、岩手県平泉町の中尊寺金色堂などの「平泉の文化遺産」も世界文化遺産登録が決定されるなど、南アルプスの世界自然遺産登録をめざす本市としても追い風にしたいですね。そのためにも、多くのみなさんに南アルプスの魅力を、足を運んで体感していただきたいと思いますので、耳より情報を紹介いたします。

A大仙丈カールから北岳と富士  ○芦安山岳館の特別企画
 深田久弥没後40年展「南アルプスの日本百名山」
【入館料】大人200円(夏季は休館日なし)
 詳しくは、http://www.minamialps-net.jp で確認してください。

 

         
A23フルーツ食べ放題

  ○フルーツ食べ放題
 たった600円で、南アルプスの旬のフルーツがお腹いっぱい食べられます。
 関西方面から毎年「フルーツ食べ放題」を目当てに訪れる常連客もいるほど、絶対お得な情報です。
【開催日】7月上旬~9月上旬の土日・祭日
【時 間】9:30~15:00
【場 所】JAこまの:道の駅しらね在家塚直売所
    (中部横断自動車道:白根ICから1分)
【電 話】055-280-2100

A食べ放題1 B食べ放題2 
[南アルプス市 秘書課]

 

【連載 今、南アルプスが面白い】

根方の魅力⑤~自然との共生を祈るムラ「北原C遺跡」(前半)

 前号でお伝えしたように「根方」は眺望のポイントや花の名所、名刹など見所が満載です。そしてそれらの見所が揃う根方は太古より続く歴史の厚みに裏付けられた魅力ある地域といえるのです。
 以前に紹介したとおり、2万年以上さかのぼる南アルプス市最初の落し物も、7000年ほど前の最初の定住生活の跡も根方で発見されているのです。

 山梨県でよく語り継がれている伝承に、甲府盆地がかつては湖だったという「湖水伝説」があります。実際には甲府盆地の真ん中でも縄文時代からの遺跡が見つかっていますから、決して湖だったということはないのですが、水がよく氾濫していた地域だということは言えるようです。
 それらの伝承同様、かつては南アルプス市でも縄文時代などの古い段階の遺跡は台地上にあると考えられていました。
 しかし昭和61年の発掘調査を皮切りに台地下での縄文人の暮らしが見えてきたのです。

世界に誇る「根方」の縄文文化

 以前にも紹介しましたが(2006年8月1日号「世界を旅する南ア市の縄文文化」2006年8月15日号「土器に希少価値と高い芸術性 顔やしぐさに縄文人の感性」などを参照)下市之瀬地区に計画された櫛形地区拠点工業団地造成工事に伴う発掘調査で、その後日本縄文文化を代表することとなる遺跡「鋳物師屋遺跡」(〆木遺跡を含む)の全容が明らかとなり、台地の下にほぼ完全な姿で縄文時代中期(約5000年前)の集落が発見されたのです。

写真1 写真2 【写真左=鋳物師屋遺跡出土円錐形土偶(えんすいけいどぐう)(国指定重要文化財)、写真右=鋳物師屋遺跡出土人体文様付有孔鍔付土器(じんたいもんようつきゆうこうつばつきどき)(国指定重要文化財)】

 これらの資料はイギリス大英博物館など世界中で紹介され、山梨はもちろんのこと、日本縄文文化を代表する面々といえるのです。

 この鋳物師屋遺跡の存在により、市之瀬台地の裾野から扇状地にかけても縄文時代の集落が存在することが改めて認識され、この頃から調査事例が増加していき、縄文時代はまさに「根方」を象徴する時代のひとつとなったのです。
 中でも鋳物師屋遺跡に次ぐ縄文の遺跡といえば曲輪田地区にある「北原C遺跡」を挙げることができます。
北原C遺跡の調査では数々の新しい発見があり、一種独特の世界観を伺うことができました。

縄文時代中期の大集落「北原C遺跡」

写真3の2軽
【写真=北原C遺跡遠景(東から)オレンジが遺跡の位置】

写真4軽
【写真=北原C遺跡航空写真(南から) 道路敷設範囲のみ発掘調査が行われた】

 北原C遺跡は、市之瀬台地北端の裾下、南アルプス市曲輪田に所在します。標高約320~330mで、高室川、大和川とに挟まれた扇状地に立地します。

 平成11年7月から発掘調査を開始し、約3ヶ月間の調査は1200㎡に及び、大量の土器や石器と、竪穴式住居址の数々、そしてこれまで南アルプス市域ではわからなかった新しい発見がありました。

環状に並ぶ住居

 北原C遺跡からは18軒以上の竪穴式住居の跡や90基の土坑(直径約1m程の穴)、土器や石器が5万点以上も発見されました。
 あくまでも道路工事によって遺跡が破壊される範囲だけを発掘調査するため、北原C遺跡の縄文集落はもっと周辺に広がっているものと考えられ、調査の様子からこの時代に特徴的な、中央に広場的空間をもつ環状(ドーナツ状)集落と呼ばれる集落の形態を示していることがわかりました。
 発見された住居址などの位置は下の図や写真のとおりで、住居址ごとの遺物を詳しく調べると、おおむね縄文時代中期後半(今から約4000~4500年前)という時代に営まれた集落であったことが判明しましたが、その中でもおおよそ3つの時期に区分できました(赤が一番古く→青→黄色と続き、今から約4500年~4000年程前)。

図1遺構配置図 【図1=調査区および遺構配置図】

写真5の1軽 写真5の2軽 写真5の3新軽 【写真=北原C遺跡航空写真(真上から、西が上)。無数にある穴が竪穴住居やその中にある柱穴を示して、中央右寄りに住居址のない空間が確認できる(左端)。図1と同じく時期ごとに区分(中央)。調査区外にも環状に集落は広がっていたとみられる】

 台地の裾近くといえども扇状地という立地のため大量の礫の中をかきわけ、現れた縄文集落の姿は他の集落に比べ、独特の性格が見えてきました。
 調査の様子からは北原C縄文人の自然に対する畏怖や祈り、また恵みに対する感謝など、自然とともに生きた縄文人たちのさまざまな精神世界、神秘的な世界を垣間見ることができたのです。
 では、その神秘的な世界とは一体どのようなものだったのでしょう?次回、出土遺物からみえる北原C遺跡の性格についてお伝えしましょう。


[南アルプス市教育委員会文化財課]

【季節の便り】

まもなく夏山登山の本番を迎えます

 前回の季節の便りで、関東甲信地方の梅雨入りのお話をしたばかりですが、沖縄では既に梅雨明けしました。異例とも言われる観測史上最速の梅雨明けとなりましたが、山梨の梅雨明けも今年は早いのでしょうか?
Aフルーツ盛り合わせ    
 さて、市内ではそろそろスモモや桃の出荷が始まります。個人的な好みもあると思いますが、かじると歯ぐきから血が出るのではないかというような、堅い桃が好きだという市民も多くいます。熟れ熟れで果汁たっぷりの甘い桃より、シャキシャキ酸っぱい桃を楽しみたい方は、ぜひ桃狩りにお越しください。市内の多くの農園で桃狩りができます。スーパーなどではなかなか買うことができない、生産地ならではのぜいたくな味わいです。一度食べたら忘れられない“衝撃的な”食感で、友人知人に自慢できると思います。   

 また、今月末(6月25日)は、北岳の登山口にあたる広河原で南アルプス開山祭が行われます。会場までは、芦安地区の無料駐車場から路線バス(片道約1,000円)で行くことができます。本格登山はちょっと無理、といった方でも、雪解け間近の深山の息吹を味わうことができます。A開山祭「つる払い」  

 なお、山頂をめざす方は、昨年よりも残雪は少ないものの、まだまだたくさんの雪が残っていますので、アイゼンやピッケルなどの冬山装備を忘れないでください。また、昨秋、トラバース道付近で、巨石の崩落があるなど地盤が安定していない場所もあります。山は自己責任といいますが、無理することなく、安全なルートを選択してください。

 

【写真右=昨年の開山祭の様子】

 A残雪の北岳山荘より山頂を望む(昨年6月末)

 

 

【写真左=残雪の北岳山荘より山頂を望む(昨年6月末)】

 

 

[南アルプス市 秘書課]

【季節の便り】

サクランボ狩り 最盛期

 関東甲信地方も5月27日に梅雨入りしました。今年は、平年より12日も早いといわれていますし、台風も既に2号が発生しています。大きな災害が起きた年ほど、天候不順に見舞われるとも言われますので、十分注意したいものです。

Aさくらんぼ狩り1 Aさくらんぼ狩り2  サクランボ狩り

 さて、今 市内では、サクランボ狩りが最盛期を迎えています。5月上旬からハウスで始まったサクランボ狩りも、今は露地に移りました。先日、広報取材でお邪魔した南国園の手塚さんは「今年は、ここ数年のなかで一番の豊作だ。色もいいし、大きくて甘いサクランボがたくさん実り、お客さんにも満足してもらえている。」と話していました。

 また、ハウス桃の出荷も始まり、これから晩秋まで、南アルプスのふもとは、おいしい果物があふれています。山での森林浴や渓流釣りを楽しんだ後は、お土産としておいしいフルーツはいかがですか。

A温室もも

 

 

温室もも

桃はやまなし

 

 

[南アルプス市 秘書課]